創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉という道具   サボテン

 桜の散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。風が一斉に散らす花には、「花吹雪」「散り交う」という言葉がある。だが一ひらまた一ひらと、自分の重みだけで気を離れ、○○○てゆく花びらのありさまをいう動詞は、簡単には見つからない。桜の花びらと、からまつの葉と、自然はついに言語の及びえないものなのであろうか。もし日本語にそれを言い表す言葉がなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味する。(要約)
 私は毎週土曜日に「言葉の森」(作文教室)を受けている。それには感想文が多いのだが、よく言葉に迷う事がある。まえに『チョウチンアンコウ』という感想文を書いた。チョウチンアンコウとは世界的に有名な深海魚で、エスカという丸いふくらみが発光するのでチョウチンアンコウの名がある。そこで私は、チョウチンアンコウが光るのを表現してみようと思った。まず、ピカピカというのが頭にうかんだ。でも、ピカピカというのは信号が点滅しているようだったのでやめた。次に、キラキラというのが頭にうかんだ。でも、キラキラというのは星が輝いているようで、少し違うなと思いやめた。そして結局、チョウチンアンコウが光るのは表現できず、ただ「光る」とだけ書いた。どこかにチョウチンアンコウが光るのを表現する言葉はあるのかも知れないけれど、やっぱり簡単には見つからない。
 「チョウチンアンコウ」の他にも「人の笑い方」の表現で迷った事がある。その時は弟が大きな声で笑ったという場面で、どんな笑い方にするかと迷った。「うふふ」や「えへへ」は静かにこそっとという感じで全然ちがう。「おほほほ」は女の人が笑っているみたいだし、「いっひっひ」は不気味だ。最後に「あはははは」と「わっはっは」が残った。「あはははは」と「わっはっは」は似ているような気がする。結局、思いっきり笑っているような「わっはっは」にした。でも、読み返してみるとこの言葉は弟とはちょっとちがう。このことから、私は言葉から人をあらわすのは簡単ではない事が分かった。
 帯に短したすきに長しというように、色々な表現があるがちょうどぴったりの言葉が見つからない事はたくさんあると思う。それは、私自身があまり言葉を知らないのもあって、見つからないのかもしれない。だが人間にとって言葉とは人とコミュニケーションをとるためにかかせないものであって、大切なものだ。しかし、言葉とは決して万能な道具ではないのである。

   講評   kamono


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