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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大きく広がって、ハイ、一歩   黒猫みー

 テレビが私たちを自分の外へ引き出すのとは別で、読書は自分の中へ引き戻す。昼でも、夜中でも一冊の本さえあれば、別世界に入り込み、自由自在に豊かに想像力の翼に持って羽ばたくことができる。一冊の本を読み終えた時、私たちは読みはじめる前とは、別人になったように思えることがある。こうなると、読書は単なる楽しさから、もっと深いもっと複雑なものに変わってゆくことになる。わたしは、いろいろなものを進んで取り入れることのできる、広がりを持った人間になりたい。
 それには、まず、何にでも興味をもって望み、そして、理解しようと思うことだ。(方法)例えば、いつも隣にいる人たち、大空に漂う雲、道端にひっそりとたたずむ小さな花。彼らは、気付かれないだけでたくさんの物語を秘めている。もしかしたら、友人は意外な特技を持っているかもしれない。もしかしたら、その雲は韓国、中国から旅をしてきたのかもしれない。もし、なぜ、いつ、どこで、どんな。新しい出会いというものはどこに転がっているのかも分からない。未知なるものへ。外へ向かう好奇心は人をより大きくする。また、自分の心のうちを探り、追求することも大切だ。己を知るものは、おのずと他人を知るものだ。裏を返せば、自分のことが分からない者に、他者を理解することはできないということである。外と内へ。両極へ気持ちを向けることで初めて成熟した大人への一歩を進みだせるのだ。
 さらに、先入観など持たずに、まずはそのまま受け入れてみることだ。先入観というのは、意外と恐ろしい障壁だ。人は、外見などに左右されやすい生き物である。熊のような恐ろしい顔の人が実は優しく、真面目な人だったり、何一つ不自由のないと見えた人が隠れたコンプレックスをもっていたり、と世の中「エッ!」っと心の中でビックリマークを飛ばしてしまうようなことは多々ある。わたしなどは、しょっちゅうこのパターンに陥る。その中でも最たるは、本選びである。(体験)人には、どうしても受け入れがたい、苦手なものというものがあるわけで、わたしも例外ではない。そういうものは、本能的に避けてしまう。あえていえば危険回避行動をとるのである。(笑)そう、例えば、それが発揮されるのは装丁や挿絵のイラストに対してだ。表紙に魅了されて読んだ本は中身が大した事がなくとも、なかなかどうして満足がいってしまう。逆に、「気に入らん。」という第一印象最悪の本は中身を確認するまでもなく選択肢からはずされたものだった。そういった場合たいていは、そのままわたしと再び道を重ねることなく、彼らは次の読み手を待つのだが、ふとした弾みということもある。暗澹とした気持ちで手にとった本が意外といい内容でうれしい不意打ちを食らったような、自分の選択眼のなさを悔やむような結果に終わったことは数知れない。決め付けるという行為の愚かしさはここにある。よく知りもしないものを勝手に悪いものと思い込みせっかく、自分にとってプラスになるかもしれないものを踏みにじることが果たして正しいといえるだろうか? まず自分の目で、きちんと見極められるよう飛び込んでみてはどうだろう。
 確かに、何にでもぶつかっていけばいいというわけではない。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二階にあがりたいという熱意がはしごを作ったのだ」ということばもある。何かに向かっていこうという情熱が、新しい物事を知ろう、見つけようという欲求が、人間をより豊かに、より深みのあるものにするのだ。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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