創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   幸せと具がいっぱいのもんじゃだよ   オーロラ

 シャク、トン、シャク、トン。
 わたしは今、むちゅうでキャベツをきざんでいます。今日は母の日です。だから、お母さんには休んでもらおうと思って、お父さんといっしょにもんじゃ作りをしています。お父さんが
「左手のまるめたところを、ほうちょうにあてながら切るといいよ。」
と、教えてくれたけどわたしは、何のいみだかわからず
「どういうこと。」
と、聞いたらお父さんは
「ほうちょうで、手を切らないようにということだよ。」
わたしは、(ふうん、そうなんだあ。)と思いました。お父さんはけっこう料理のことを知っているんだなあと感心しました。なぜかというと、お父さんは、ふだん、火がこわいと言ってお湯をわかすこともしないからです。もちろんそれはじょうだんだと思っていましたが、こんなにほうちょうのつかい方が上手だとは知りませんでした。言われたとおりにやってみると、たしかにうまく切れます。なんだかわたしはコックさんになった気分でした。
 そのとき、お父さんがソファーにすわって新聞を読んでいたお母さんに聞きました。
「ゆめのようでしょ。くつろいじゃって。」
すると、お母さんは
「うん。いいわねえ。だけど、何だか落ち着かない。」
と、わらっていました。わたしは、その言葉を聞きながら、お母さんによろこんでもらえるように、一生けんめい作ろうと思いました。
 一番むずかしいキャベツ切りが終わって、少しほっとしました。小麦粉と水とソースを入れたどんぶりに、お父さんが切ったぶた肉と、わたしが切ったキャベツを合わせて、そこにシーチキンとコーンも入れました。きりいかとあげ玉も加えて、いよいよホットプレートでやきます。ホットプレートがあたたまったら油をひきます。どんぶり一ぱい分の中に入ったもんじゃの具をホットプレートに入れたときに
「ジューージュワーー。」
という音が何回もなりました。まるで、本物の料理人が何かの料理をいためているみたいな音でした。顔があつくて、ちょっとぼーっとしてきました。でも、お父さんがいつも月島のもんじゃやさんでやるのをまねして、わたしも両手にもったへらでキャベツをシャカシャカ切るようにいためてみたら、お母さんが
「うまい。そのちょうし!」
と言ってくれたので、何だかまた元気が出てきました。それから、具をドーナツのような形にして、そのまん中に小麦粉と水とソースを合わせたものを入れます。そこに、さらに青のりとベビースターラーメンも加えました。そして1分ぐらいたったら、まわりの具とまぜ合わせて、プレートいっぱいに広げていきます。広げてから、底にこげめがつくくらいになったらできあがりです。
 「いただきまあす!」
お母さんが、ニコニコ顔で言いました。わたしは、
「どうぞ。どうぞ。」
とすすめて、お母さんの顔をじっと見ていました。そうしたら、お母さんの目が、おどろいたように丸くなって
「おいしいーーーー。」
と、言ってくれました。わたしが、
「ほんと? お店より?」
と聞いたら、お母さんは
「うん。もう、さいこー。」
と言ってくれて、とてもうれしかったです。お母さんの幸せそうな顔を見て、わたしも幸せな気分になりました。お父さんも、満足そうにうなずいていました。
 やったー! 今日のもんじゃは世界一!

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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