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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   熱中!するためには?   FULLMOON

 何を読むかという前に、まず何はともあれ、夢中で読むという体験を一度味わう必要がある。読む対象は、とにかく面白く楽しい本であることが必要だ。そして一度読む楽しさを知ったら、あとは、この面白さの内容を次第に高めることが、楽しさを長つづきさせる秘訣なのである。こうして一冊の本を読み終えたとき、私たちは読みはじめる前とは、別人になったように思える。しかしこうした経験は読書以外には絶対に味わえない。こうなると、読書は単なる楽しさから、もっと深いもっと複雑なものに変わってゆくことになる。私は読書などのいろいろなことに夢中になりたい。
 そのための第一の方法はあきらめずに最後までやり遂げること、という視点がある。最初は自分が楽しんでいなくても、最後までやってみると、驚くほどそれについて興味を持つことがある。例として前述した読書の例以外でも該当すると思う。昔、体育の授業でバレーボールをやることになったとき、正直それからの10時限を楽しめるとは思わなかった。しかし回を重ねてゆくうちに「不可能だった事が可能になってゆく」ことを実感するように、みるみる上達した。最終的には学年末の球技大会でバレーボールを選択するほどに。そしてそれは種目優勝、さらには総合優勝に貢献する活躍、そして、クラスの英雄6人集に名前だけでも連ねる、というすばらしい結果を導き出したのである。
 さて、第二の方法は、好きなことに熱中できる環境をつくる、という視点である。よく、学校の休み時間で本を読んでいる生徒が、クラスに1人はいる。しかし可哀想なことに、その人は、学校のチャイムが鳴るたびに、しおりを挟んで本を閉じなければいけない。私もたまに、夢中になったサスペンス小説を学校で読んでいる。しかしチャイムが鳴ると、キリのいいところで読み終えなければいけないのである。そうなるとせっかくの熱も興醒めになってしまうのである。家に帰って読もうと思っても、睡眠時間、勉強に要する時間、食事に用いる時間などを考えると、読書の時間はなかなかつくることができないのである。だから、誰にも縛られない時間がほしい、といつも思うのである。しかし私たち学生は、「学業」という壁があるので、なかなか実現できない環境にいる。
 確かに夢中になれる、大好きなことばかりやればそれで言い訳ではない。しかし「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言のように、自分の好きなことをやり遂げていれば、自分が貫いたような自分自身になれるのでは、と私は思う。私は、自分の夢中になれるものを見つける生き方を進みたい。

   講評   kamono

  初めは楽しんでいなくても、最後までやってみると、驚くほど興味を持ってしまうことがある。その例としてバレーボールをあげたね。わたくしも、小学6年生のときに、担任の教師の家の庭で、物干し竿をネットに見立ててバレーボールをしたのが面白くて、案外上手にできて、中学に進んでバレー部に入るという、とんでもないことをしたことがあります(すぐやめました)。
  何かに熱中するには、確かに、それに応じた環境が大事だね。読書の場合は、自分で意識して時間を見つけて、本を読むようにしないと、案外、本は読めないものですね。わたくしは、通勤の行き帰りの電車が一番、本が読めました。時間が有り余るようになってみると、これが案外、読まない。どうも人間は天邪鬼にできていて(わたくしの場合ですが)、そういうような仕組みにはまってしまうようです。
  <「学業」という壁があるので、なかなか実現できない環境にいる>というふうに考えるより、その壁を忘れてしまうくらい、読書に熱中してみるのも、いいかもしれませんよ。それが実は、学業に、どこか目に見えないところでプラスになってくる、ということもあります。熱中しすぎて、学業がおろそかになる、ということは、まず、ないと思いますよ。
  おろそかになる前に、学業のほうに、うまい具合にバランスが取れてくるようですよ。
  

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