国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   アニミズム   ほり内

 人間は、人が傷つくと、悲しいと感じる。それはよっぽど気が病んだ人間でなければあたりまえの事だと思う。日本人は物に対しても愛情を注いでいる。手塚治虫の作品は物に対する愛情をテーマにしている漫画が多い。例えば、「鉄腕アトム」、「メトロポリス」等がそうだ。それらはもし世界の技術が向上して、ロボットがほぼ人間と同じ事をできるところまで進歩したら、ロボットに人権が適用されるのか否かという問題を描いていると思う。しかし、欧米の人々は、物に対しての感情があまり無い。そのためか、昔は日本の文化を過小評価していたのだろう。今日学校に駐日カナダ大使のロバート・G・ライト夫妻が表敬訪問に来て話をしていたのだが、当初カナダと日本の同盟はささやかな物だったが今は経済的にも良きパートナーだと話していた。(体験)つまり日本の精神は当初あまり理解されにくかったと言う事だと私は思う。それに日本でも、物に対する愛情というのが失われつつある。
 私は、日本の、物を人だと感じる想像力が消えつつあるのは問題だと思う。
 その原因としては第一に、日本のゲーム産業が挙げられる。今、日本のゲームは、人を殺したり、銃殺するゲームが流通している。カナダのホストファミリーの家でもよくやったものだ。(笑)そのゲームを日本人がやる事によって、やがて、人の命を奪う、または人を傷つける事に対して、何も思わなくなるだろう。私は人を斬るゲームをやるときは、殺した人に対して悪いなと思いながらプレイしている。(笑)
 また、欧米より伝わった、客観主義が日本の主流になりかけているのも問題だと思う。客観主義とは、自分から見て、対象物を作ったり、見たり、考えたりする主観主義とは違い、客観主義第三者つまり、他人から見て対象物を作ったり見たり考えたりしているのである。
 確かに、ロボットは機械であり心が無いといえば事実である。しかし、ロボットは強制労働者ではなく、しっかりと心を持ったロボットなのであると思う。

   講評   jun

 全体のバランスから考えると第一段落の導入部がやや長いですね。でも、手塚治虫やカナダ大使の話など実例を豊富に入れることができました。「当初カナダと日本の同盟はささやかな物だったが今は経済的にも良きパートナーだと話していた。」という部分は、今回のテーマとのつながりがわかりにくいのでもう少し説明が必要です。
 物を人だと感じるということは、つまり、物に対しても人に対するときと同じような感情を抱くことができるということですね。これができなくなりつつあるのは、ゲームの影響も大きいでしょう。さらに、欧米の客観主義の影響という広い視野から原因を考えたところもいいですよ。
 「物を人だと感じる想像力が消えつつあるのは問題だ」というのが書き出しの意見なので、結びの段落は単にロボットという言葉だけでまとめてしまうのは不十分です。書き出しの意見を意識しながらしめくくりましょう。
                              

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