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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉とは・・・   うここ

花便りの言葉も、微小感覚に富んでいる。ところが、散り始めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでの間の状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。秋の信州では、からまつのこまやかな葉が自分の重みだけで枝を離れ、金色の光をひるがえしながら音もなく地上に降り積む光景を見た。青年時代の経験だが今なおあの光景を表す言葉を発見できないでいる。
シンガポールに新日本フィルハーモニーオーケストラの人たちがきたので、「エスプラネード」という、まるで大きいドリアンのような形をしたホールに見に行った。演奏が終わったあとは、しゃべってしまうと感動が消えてしまうような気がして、一言すごい、としかいえなかったので、もったいなかったなあ、と思った事がある。
言葉は、人間がコミュニケーションをとるためにとても大事なものだ。しかし、自分の思った事が表現できない場合もある。つまり、とても難しいものなのだ。よく本に「感動しすぎて何もいえなかった」という表現が出てくるが、それは「感動しすぎてどう表現していいのか分からなかった」ということではないだろうか。
人間にとって、言葉とはとても大事なものであると同時に難しいものであるということが分かった。なぜなら、このように、どのように表現していいのか分からないときがあるからだ。でも、人と人が分かり合おうとしないと、何も理解できないと言うことも分かった。

   講評   ita

<第一段落>
 しっかりした内容の要約ができています。字数も200字前後でいいですね。
<第二段落>
 もっと内容を膨らませましょう。「一言すごいとしか言えず、もったいなかったと思った」のはなぜか? それは感動を分かち合うためには「言葉が必要だから」ではないかしら? 演奏を聞いていない人に感動を伝えるためには言葉を用いなければ無理だものね。では今なら適切なことばを見つけることができたのかな? 出来ているのだとしたらそれを書く。もしできていなければ「言葉の限界についての思ったこと」を書く。そうすることで内容が膨らんでいくと思いますよ。体験実例としての題材はいいし、たとえもすばらしい。
<第三段落>
 もう一つ体験実例や聞いた話、調べた話を書いてみよう。昔から人は言葉を使って意思伝達をしてきましたね。言葉の種類というのは住んでいる環境に大きく左右されると聞いたことはありませんか? 日本の歌謡曲には実に豊かな四季を表現していることが多いのですが、常夏の国インドネシアの歌謡曲は季節に関する歌詞がほとんどありません。それは季節感というものがないからだと先生は思いました。そんな似た話をもう一つ書いてみてね。
<第四段落>
 第三段落として書いているものを第四段落にまとめてしまいましょう。「一般化の主題」はよくできていますよ。
「でも」→「そして」「また」 ★ここは順接ということに注意してね♪
                          

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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