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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉では伝えきれないもの   T.H・LOVE・I..R

 散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでの間の状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。花びらは、空気がそこにあるのだということを気づかせる程度の支えを受けて、静かに漂うがごとくにしつつ、しかし確かに地表に降りてゆく。
 私は、綺麗な風景を見るというような事をするより体を動かしたりするほうが好きです。だから、筆者のように「桜の花びら」や「唐松の葉」などをよく見たことはありません。しかし、筆者のような気持ちになったことは何度かあります。
 例えば、この間からやっている「バレーボール・オリンピック予選」を私はすべて見ています。翌日、学校で見てなかった子に「こんな試合だったんだよー」っていうことを説明しようとしてもあのアタックの様子、サーブのスピードなどをどのような言葉で、どのように表現すればいいのか分からなくなってしまいわたしの数少ない語彙では伝えきれないことが、多くあります。で、結局わたしの
数少ない語彙で表現しても、わたしの言いたいことは10%も伝わらないままに話が終わってしまいます。
 また、逆のこともあります。私が見てない番組のことを友達が説明してくれても話の順序が分からなかったり、言ってることが分からなくなってしまいます。で、家に帰ってそのビデオを見てやっと
友達が言ってた事が分かる、ということもよくあります。
 人間には伝えられる言葉に限度があります。その伝えられない言葉、様子をどのようにして伝えたらいいのか考えてみたらよいと思います。

   講評   siro

 今回は進級試験でしたね。彩果さんにとっては、言葉の森で受ける初めての試験でしたが、がんばって項目をたくさん入れてくれましたね。進級試験は『合格』ですよ。七月から級があがることになりました。これからは感想文も増えてくると思いますが、前向きに挑戦してくださいね。

 構成:短い文章の中で、長文の主題を明確にすることができましたね。上手な要約です。
 題材:先生も「バレーボール・オリンピック予選」はテレビで見ていましたよ。感動的でしたね。この試合を見ていない人に伝えようと思ってもなかなか上手くはいきませんよね。しかし、言葉を匠に使用してその場の状況を伝える職業があるのを知っていますか? それは「スポーツの解説者」です。バレーボールに限らず野球の試合などをラジオで聞くと、この解説者の状況説明の上手さに驚かされますよ。映像そのものが頭に入ってくるように語彙を使い分けているのです。けれどもこれは特異な才能の持ち主の話であって、わたしたちにとってスポーツ試合の状況説明は非常に難しいですよね。
 主題:最後の文がよいですね。上手く伝えられないのであれば、どうすればいいのか考えること、これは難問にぶつかったときの基本姿勢ですよね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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