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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語の大切さ   らいむ

 日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない部族言語である。国語として日本人が自分の言語を見るときは、完全に内側の視点で見る。基本的知識のある者同士の話だ。ところが、外国人は、何も知らないで日本語を習うのだから、外の視点しか持っていないということになる。日本語は戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語だ。これは、外国に日本語はこれですよと教えるときには大きな障害になる。日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。(要約)
 日本語はひらがなだけではなく、カタカナや漢字がある。特に漢字は無数にあるため、覚えなければならない漢字がたくさんあるということになる。外国は、言葉が一種類しかないため、楽とは言わないが、日本人よりは覚える量が少ないということである。それに日本には方言もあるので、なかなか日本語は難しいものだ。最近はギャル文字というのも都会やインターネットではやっているらしく、ますます日本語が分からなくなっていきそうである。私は前、学校で日本語の意味不明さ(笑)を味わったことがある。その時は理科の授業で、教室で実験のまとめをしていた。先生が実験の内容や結果をまとめて、私達がノートに写し終わったら、まだ時間が残っていた。そこで、『考えよう』のコーナー(?)をやることになった。(『考えよう』は、今までの実験内容を思い出して、答えを考える応用問題みたいなものである。)このときの問題は、缶の上の方や下の方に穴を開け、その缶の中にマッチ棒をきれいに並べたり、ぐちゃぐちゃに入れてある絵があった。その中で、一番燃えやすいものはどれか? という問題だった。私はいままでの内容を思い返して、答えの検討はついた。
(エの、缶の下の方に穴があいてて、ぐちゃぐちゃに並べてあって、本数が少ないのかな? )
と思ったのである。ただ答えのところに『エ』と書けば終わりなのだが、今回は説明もつけることになっていた。私は、
(答えは分かったのに、説明なんか、どうやってするんだよ・・・。)
と思った。もともと、私が説明すると、日本語がどこかおかしいのである。(笑)もともと国語は苦手だし、説明はありあわせの日本語を組み合わせてつくっているのだから、説明がおかしいのも当然である。私の説明の作り方(?)は、まるで言葉のジグソーパズルだ。言葉のピースを見つけるのは簡単だが、はめるのはなかなか出来ないのである。この時は、なんて書いていいのかよく分からなかった。でも、
(書かないとだめだよなぁ。)
と思って、今までの実験結果が書いてあるページを開き、あり合わせの言葉をいれて説明にしておいた。そして、その説明を読み返してみた。
『答え・エ。 理由・空気は下に下がって上に上がってくる。空気が通りやすい、それは本数があまりないから。だからエ。』
今回の説明はまずまず日本語になってるかな? とも思うが、なんか最後の方が日本語になってないような感じがする。先生にこのノートを見せたら、先生がなんか変な顔をした。変な顔というより気まずいような顔といったほうがいいのか? そして首をかしげた。なんじゃこりゃ? と言いたそうな顔つきでもあったような・・・? 私も耐えきれなくなって、
「あの、これで、いいんですかっっ?!?! 」
と聞いてしまった。結局はよかったらしいのだが、この日本語で良かったのだろうか? 今でも気になる。もう少し日本語が優しかったら、気にならなくてもすんだのに・・・と今も思う。本当に、日本語はなぜ複雑なのだろうか? (体験)
 日本語は、漢字やカタカナなどがある。これも日本語の特徴だろう。でも私は、方言というものに目をつけた。そこで方言について調べてみた。方言は、はっきりいって何をいっているのかさっぱり分からない。私も、愛知県に住んでいるが、名古屋弁がさっぱり分からない。大阪弁や博多弁は有名なので、少しは分かるが、やはり現地の人じゃないと意味が通じない。たとえば、名古屋弁だけでもいろいろある。共通語で、おはようが『はやいなも』。さようならが、『さぇーなら』。おひさしぶりが、『おやっとかめ』。名古屋弁もいろいろあってとても面白い。島根弁は、ごちそうさまを『ごっつぉーさん』、お久しぶりを『おひさしぶー』と言うらしい。なんか、本当に聞いただけでも何を話しているか分からない方言もたくさんある。だけど、方言も日本の特徴。大切にしていきたい言葉である。
 言葉は人々、特に日本人にとって、とても奥の深いものである。日本はひらがな、カタカナ、漢字・・・と、いろいろな言葉の種類がある。けれども、私達は、いくらめんどうだって、それを覚えなければならない。それが日本人としてやらなければならないことではないだろうか。もちろん全部覚えるのは不可能だが、ある程度までは覚えなければならないと思う。方言だって日本の大事な言葉だ。意味が分からなくたって、それは日本独特の言葉だ。これから先も残していかなければならない。日本語は、難しいが、頑張って習得していきたいものである。

   講評   kiri

 

 こんにちは。
 第一段落では、しっかりとした要約ができました。
 第二段落では、理科の時間での体験例が書けたね。「外国は、言葉が一種類しかない」と書いてしまったけれど「言葉」ではなく、アルファベットという「文字」だね。ひらがな、カタカナ、漢字のほかに「ギャル文字」というものを出してきたのがタイムリーでおもしろいな。「まるで言葉のジグソーパズル」「言葉のピース」という表現もいいね。日本語のむずかしさを体験した例だね。頭ではわかっていても、文章にするのは難しいね。
 第三段落は「調べた話」が書けたね。方言はおもしろいね。さっぱり分からないものもあるよね。愛知県に住んでいるかおりちゃんでも、名古屋弁はわからないんだね。名古屋弁の例もたくさん挙げることができました。「大切にしていきたい言葉」というところがよかった。
 最後の段落は、かおりちゃんらしい意見で、うまくまとめることができたね。「いくらめんどうだって」というような「..だって」という口語表現が作文に出てきたのが少し気になったよ。「いくらめんどうでも」とするほうがいいね。作文の中では、会話文の中以外は、できるだけ「かたい言葉」を使っていこうね。そのほうがかっこいいからね。

 日本語が優しかったら → 日本語が易しかったら

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