創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   少年のころの桜は(感)   うやる

少年のころの桜は(感)
                 うやる
 「桜前線」という言葉があるが、この言葉はいただきかねる。季節感はやはり「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」とか「秋来ぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞおどろかれぬる」といった、微小感覚のものであるので、巨視的に、日本列島全体を見下ろすスケールは、どうにも花見のありさまでないと思う。
つまるところ、昔からある「花便り」のほうがはるかに風情に富むのである。
 この文章は少しおかしいと私は思います。「桜前線」とは、文中にある「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」などの自然の美しさをよんだ俳句などとはちがい、梅雨前線など大きく例えると気象情報のなかに分類されるのではないかと思います。
 と言うのも、日本人は桜が大好きです。花はすぐに散っていく。そのあとの沢山の毛虫。たった2,3週間のためにこれだけのことを辛抱しているのです。英語で梅雨のことを「レイニーシーズン(the rainy season)」といいます。「桜前線」も日本人の心の内では「桜の季節」ではないのでしょうか?
 「この美しい様子をみんなで楽しみたい!」という思いで「桜前線」ということばをつくったのではないでしょうか。
 すくなくとも、私はそう思います。

   講評   sumomo

今年の桜はどんな思いで楽しんだのでしょうか?日本人は確かに桜に対して特別な思いがあるようですね。私もあまりにきれいな桜をながめて、本当にこの木の下には人が埋まっているのかもしれないと思ったこともあります。そんな桜に対して、どんな言葉でもその散る様子を表すことはできないとこの筆者は述べていますね。自然の前での言葉の無力さを感じたのでしょうか。

 それに対して、「桜前線」ということばに例をとって自分の意見を述べることができていますね。桜前線は気象情報を表す言葉であって、心情を表すものではないということですね。では、桜が散るさまを表す言葉はどうでしょう。大きな自然の前に言葉で表現できる限界を感じたことはなかったでしょうか。自分の意見を述べることはとても大切なことですが、長文の主張の中心となっている点についてもふれておくようにしましょう。

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