国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ニーズだからするのか?   ライナ・リュート

 エジソンの言葉に、「必要は発明の母である」というのがある。何か必要であって発明あるいは想像が生まれるという意味だが、問題はこの「必要」と訳されながら、この二つの言葉の実際の意味はかなり違う。「ニーズ」という言葉は、空間的に言えば、外部の状況を判断して、割り出した必要性である。これに対して「ウォント」は、自分の内部から出てくる必要性である。僕は、「しなければならないから」というのではなく、「したいからする」という、熱い想いを持つことを大切にする生き方をしたい。
 そのための方法として第一に、目標を定め、どんどんそれに熱中していくことだと思う。僕は、中学校で部活をしている。うちの学校の部活は、強制入部ではなく、希望制の入部だ。僕の入っているのはボート部。原則として僕の学校は、自転車通学は認められていない。が、ボート部は特別な理由があって、自転車通学が許可されている。だから、自転車通学を目的として入部してくる人は、部員の大半を占めていると思われる。すなわち、ボートがしたいのではなく自転車通学がしたくて入部しているのだ。しかし、ボート部に自転車通学のために入部した場合でも、ボート部として活動していくうちに、ボートを楽しむ、ボートがしたいからボート部だと考えるようになっていく。なぜなら、目標ができるからだ。運動部には必ず大会がある。その大会で入賞を目標にして、練習に熱中していくうちに、ボートを愛するようになるのだ。
 また、第二の方法として、社会の目、社会の考えを気にしないようにすることだ。最近、中卒、高卒、大卒、それぞれの就職率が低下しているというニュースを耳にする。僕は、自分なりにその理由を考えてみた。すると気になる点がいくつかあった。まず、大卒の場合、近頃の社会の考えは「義務教育終了後、高校進学、大学進学、そして何らかの職業に就く」というものだと思われる。しかし、それはただの社会の考えであると思う。社会の考えということは、「しかたがないから」という想いを持つことになってしまい、結局流されてしまうのだ。そして、行き着くところはフリーターだろう。また、中卒、高卒の場合、学校で何事にでも熱い思いを持ち、物事に取り組んでいた人は、何らかの特技、才能が芽を出し、中卒、高卒であっても、自分の技能にあった職業に就けるはずだ。だから、「しなければならないから」と思ってやらず「したいからする」と思えるように物事に取り組まなくてはならない。
 確かに、どうしても必要だから、したくないけどしなければならないこともあると思う。しかし、「したいからする」と思って、その物事に対し熱い想いを持ち取り組むことが大切だ。「人生に意味はない。あるのは欲望だ。欲望があるから、バラはバラらしく花を咲かせている」というすばらしい言葉があるように、物事をしたいという想いを持っていれば、何事でも上手くいくのではないだろうか。

   講評   hota

 今回、タイトルを少し工夫してみてくれましたね。以前よりも内容がわかるようになって、良くなっていると思います。電話でも言いましたが、タイトルは短い言葉の中に、作文の内容や自分の気持ちや、時にはユーモアや皮肉も入れたりするので、上手なタイトルをつけるのはとても難しいんです。そういう意味で、世の中に出ている本のタイトルも注意して見てみて下さい。本のタイトルは、「売れるように」ということも考えてつけられていますから、相当考えられているものばかりです。今後も、「タイトルも作文の一部」ということを忘れずに、ひねってみましょう。
 要約は、おおまかにはOKです。ですが、やはり、この長文のキーワードとなる冒頭の「創造には、情念の力がいる。」を最初に入れて、また最後には、「ものを創る過程には必要な飛躍の原動力はニーズではなく、ウォントである。」を入れておきたいですね。
 第一の方法と体験実例も良いですね。今回、(体験)というただし書きがなかったので○になってしまいましたが、内容的には◎です。
 それから第二の方法。がんばって社会実例を入れましたね。目の付け所も良かったです。そのへんが、71点という森リンの点数に反映したかな。(7割突破おめでとう!)
 最後の段落も、うまくまとまっています。時間がややかかったみたいでしたが、内容は全体によかったですよ。部の試合の後で疲れていたでしょうに、よくがんばりましたね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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