創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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オンとオフ れもん
話上手の人を、饒舌と呼ばないのは、うまく「間」を取り入れているからだろう。いかなる名文句も、同類のものがただすきまもなく積み重ねられるだけでは効果乏しく、文章の力みも、そればかりでは弱みに転じてしまうのは苦い教えだ。思わせぶりな「間」はいい余韻にはならないが、自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそなえているもの、ということになる。私は「間」は大切なものだと思う。(是非の主題)
その第一の理由は、間があることによって、ポイントにメリハリがつくからだ。私はソフトボールチームに入っている。試合で、ホームランをたくさん打っても負けた。しかし、ホームランは一本だけでも勝った試合もあった。その差はメリハリだと思う。テレビでアナウンサーが料理のおいしさを伝えるのにも、複雑に説明するより、ただ単純に「おいしい。」と言っている方がおいしそうに思えてしまう。(体験)(複数の理由Ⅰ)
第二の理由は、メリハリがないと疲れるからだ。「一所懸命」という四字熟語でも、「一所」となっているように、人生にはけじめが大切だ。何事にも全力で頑張るということは、意気込みとしては上等なものだと思うが、経験を積むうちに、生きていく上での技を見つけていくのだと思う。世の中に出たときに、全てが平均的にできる人と、一つのことが特に秀でている人とでは、後者の方が、魅力的に見える。(複数の理由Ⅱ)
確かに全てを頑張ることも大切だが、その力を一つのことに注ぐことによって生える輝きもある。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言もあるように、人生をより濃いものにするために、スイッチのオン、オフをはっきりつけて生きるということも大切だと思う。(反対意見への理解)(名言)(是非の主題)
講評 nara
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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