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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   テレビによる悪影響とは?   惣流・アスカ・ラングレー

テレビの発達した時代の情報戦宣伝戦では、見える部分の情報を流す役割を、映像を扱うテレビが一手に引き受けることになりやすい。テレビの伝える映像は、作為によって出来た映像、作られた映像、虚偽の映像、真実とは反対の映像の場合はもちろん、戦場からナマで送られてくる映像のように、映像そのものは真実であっても、全体像から切り取られた映像、真実のうちの一部、真実の一面にすぎないことも多い。・・・と岡村氏の文章にはある。私は、テレビの考え方に流されず、自分の意見を持ったほうが良いと思います。
 「テレビが我が子に悪影響を及ぼさないように」と、自分の子供にテレビをあまり見させないという家庭が近年増えているそうだ。このように、テレビで放映されているものの内容によって、視聴者の考え方は変わってくるとよく言われるが、それほどテレビの影響力は強いものなのだろうか?私はそれについて少し考えてみた結果、テレビの放映内容の影響力は視聴者の(その内容に対する)関心度によって左右する、という結論がでた。例えば、「私はイラクで誘拐された三家族に対して『今は戦争中で危険だから』、と政府に50回もイラクに行くことを止められたにも関わらず、わざわざ戦火の中に行き、誘拐されたと言って助けを求めて泣いて見せたり・・・、正直な話、自業自得だと思っている。」と強く思っていたとする。そうなると、例えばテレビ特集で「三家族はとてもかわいそうなのです。イラクにボランティアに言っていた○○さんは、善意でイラクに滞在していたわけですから、救出してあげるべきでしょう」などといっていても、私自身が「三家族は自業自得」と強く念じている限り、それらには全く影響されない。寧ろマスコミに対して反発を覚える。「善意は善意でも、戦火の中にわざわざ行ったりして・・・。そもそも戦争中に行くなんてどうかしてる。危険なところだと知っておりながら滞在するなんて完全自己責任なんだよ!!!!」と一言暴言を吐いてやりたくなる。・・・というように、自分自身の強い意思や意見があるとテレビが何と言おうと何も影響されない。しかし、例えば何も知らない人、何もわからない人が当然何の意見も持たずにその事件のことをテレビで見たとする。そのテレビでは「イラクで誘拐された家族を助けよう!!」などという、いわゆる家族味方派(反小泉派、自衛隊派遣反対派などともいわれているが・・・)の内容が放映されている。とすると、自分の意見が定まっていないその人は「ああ、そうなのか。その家族はかわいそうなんだ」と思いこんでしまう。同時に「家族は自業自得です」という特集をやっていた場合、その人は「何が善意だ!!自業自得もほどほどにしろ!」と思いこむ。このように、自分の意見がわからない人ほど、テレビに影響されやすいということがわかる。私は、テレビの考え方に流されて自分の意見を見失うより、社会の一員としてしゃんとした意志を持った上で、「こういう考え方もあります」ということの参考にテレビの考え方を見た方がテレビを見るのがより一層楽しくなると思う。
 また、自分の意思を持つ方法としてあげられるのは、テレビの考え方にとらわれず、様々な手段で色々な人の意見を聞いてみることだ。テレビだけ情報手段ではないのだから、インターネットなどのネット世論に耳を傾けたりしたら良いと思う。例えば国内最大チャットネットワークでもある有名な「2ちゃんねる」というチャットサイトがある。これは色々な人が色々な事について色々な考え方で討論する場であって、そういった他の人の意見を聞くには最適の場所だ。インターネットでは相手の顔がわからないので、2ちゃんねるなどそういった掲示板では素のまま投稿する人が多い。勿論その中に「バーカ」(笑)という暴言や中傷などもたくさんあるが、そういった暴言や中傷も全て一種の世論でもあるのだ。だから、そういうところで盛んに他人の意見を聞くことは、自分の考え方の固定にふさわしい。2ちゃんねるの第二の利点とは、国民の立場に立って意見を交わせることだ。テレビは一つのメディアとしての誇りを持って情報や考え方を提供するが、2ちゃんねるでは常識と皮肉を多彩に駆使した意見が繰り広げられている。
 確かに、人々の意見を取り入れることで悪影響を及ぼされることもある。しかし、それはそれで一つの意見として取り入れていくべきだと思う。前にいったように、テレビの考え方に流されないようにするにはまず自分の意見を定めることが大切だ、と思った。

   講評   miri

<第1段落>長文をよく理解した要約がつきました。「私は、テレビの考え方に流されず、自分の意見を持ったほうが良いと思います。」
との意見を続けることができました。
<第2段落>長文に書いてあることを単になぞるだけでなく、いつも問題意識をもって取り組む姿勢がすばらしいですね。「何かについて
考察する」習慣がきちんと身についています。「テレビの考え方に流されて自分の意見を見失うより、社会の一員としてしゃんとした意志
を持った上で、『こういう考え方もあります』ということの参考にテレビの考え方を見た方がテレビを見るのがより一層楽しくなると思う。」
という「方法のひとつめ」は、こうした考察を経て導き出されているので、説得力がありますね。また、時事問題の知識を駆使して今日的な話
題をつかえているのもよいですね。
<第3段落>「様々な手段で色々な人の意見を聞いてみる」という方法をふたつめにあげました。こちらもジャストフィットですね。
<第4段落>反対意見への理解もできました。その上での主張は、第1段落に示した意見と一致しており、完結をみています。
「何も考えず自分の意見のない人々」は、流されやすく、不安定で、いつしか自分を見失ってしまうことでしょう。
                                                       

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