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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   集めているもの   MIZU

「みずき、これいらないのだけど。」
祖母の声がした。祖母の家に遊びに行った時のことである。
祖母がそういって持ってきたのは、古く、こわれているラジオであった。けっこう大きく、電源を入れてみなければこわれているようには見えなかった。ぼくは、カバーが開いているラジオを見ていて、あちこち見てみたくなった。とてもわくわくしてきて、ラジオの部品を持って帰った。
ぼくはこわれたラジオなどの電子部品を集めている。こわれたラジオ、父のこわれたアンプの部品、学校の理科の授業で使った豆電球、モーター、この2つはもちろん学校でもらった物だ。こんな物を中心にダンボール1箱分もためている。なぜこんなにたくさんためているのかと言うと、ロボットを作ろうとしているからにほかならない。ぼくは前に有線リモコン式ロボットを作ったことがある。スイッチを入れると前進し、旋回する、リモコン戦車みたいなものだ。できればそのうちに、自立型のロボットを作ってみたい。
自分の集めているもので他人にめいわくをかけることはよくある。ぼくの場合、ゆかに部品を置きっぱなしにしていることがある。だからそのままにしてしまうと、母がそうじに来たとき、ふんずけて足にけがをしてしまうのだ。その後、
「ゆかうえ収納はだめって言ったでしょ。」
とおこられてしまう。こんなことが何回もある。LEGOブロックをふんずけて、母がけがをしたこともある。こういうことは、ちゃんとかたづければ起こらないのだが、好きな物を前にすると気持ちがおどり、ついつい遊んでしまう。だからかたづけることができないのだ。このように、夢中になるとついついやってしまう人はほかにもいるだろうか。できるだけ、居るとうれしい。
ぼくにとってこわれたラジオなどは、宝物である。電子部品が好きな理由は二つある。理由の一つは、その部品がどんな動きをするか調べてみたくなるからだ。もう一つは、その部品を使って作ったロボットを想像していると、心がはずむからである。簡単なロボットを作ったり、電気の実験に使ったりすることもある。しかし他人にとっては、ごみ、ガラクタに見えることもある。たとえば、
「みずき、これすてなさい。」
といわれたことがある。しかし、きちんとかざってあれば、
「こんなによくあつめたね。」
といわれてすごいと見た人が思うだろう。人間にとって、集める、コレクションなどは、他人にじまんしたい、めずらしがってもらいたいという気持ちから来るのだろう。他人にじまんされてくやしい、自分だってという気持ちもあるだろう。コレクションをほめられると、自分もほめられた気持ちになるから、コレクションをみんなするのだと思う。

   講評   ita

 5月最後の週末はとても暑い日でしたね。梅雨の前の贈り物だと思い、公園でザリガニつりをしてきました。まだまだ本当に赤ちゃんザリガニです。大きく育つと良いな。育て方を知っていたら教えてね。
           

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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