国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語は今まで (感)   ポッター

   日本語は今まで (感)
                        ポッター
 私は今浅草に住んでいる。やはり浅草といえば…、『浅草寺(せんそうじ)!』だろう。
 その浅草寺や仲見世(なかみせ)には、毎日のように観光客が訪れる。そのほとんどが外国人だ。フランス人や米人、中国人や韓国(大韓民国)の人までいる。(外国人用の浅草観光案内のツアーまである…。)その外国人の人達によく、
「写真ヲトッテクレマセンカ?」
と聞かれることがある。『へー、外国人なのに日本語を話せるのかぁ…すごいなぁ…。』と、当たり前のようなことを感心する。
 テレビでもよくある。外国人の人気俳優が日本に来日してインタビューをうけたとき、
「日本ノミナサン、コンニチハー。」
と、よく言ったりするだろう。この、たった十四文字の言葉でも、来ている人は来ライブのコンサートみたいにキャーキャー騒いでいるのを見たことはないだろうか?(とくに‘冬のソナタ’の人気俳優、‘ぺ・ヨンジュン’の時はすごかった。キャーキャーうるさくてうるさくて…、思わずテレビの電源を切ってしまったよ…。)
 このように、外国人が日本語を習って日本語が話せるようになるのは、少しも悪くはないことだと思う。しかし、日本語がわかるようになれば、私達がふだん使っている汚い言葉も耳に入るようになってしまうだろう。(バカ、アホ、ドジ、ムカツク、うざい(うざったい)など…)
 私は外国人がそのような汚い言葉を、意味もわからず使ってしまうということが心配なのだ。
 これは私の元担任から聞いた話だが、その先生が前の学校で生徒を持っていたとき、外国人(留学生)の生徒がいた。その生徒は日本語が話せなかったが、みんな(他の生徒)と接していくうちに次々と言葉を覚えていったしかし、一番最初に覚えた言葉が、
「バカ。」
の一言。うれしくても「バカ」、悲しくても「バカ」で、とうとう意味もわからないうちに卒業して外国に戻ってしまったという。このようなことが、私は心配なのである。
 特に私が心配なのは、高校生(若者)の日本語の使い方だ。町中でよく茶髪や金髪の女子高生を見かけることはないだろうか? 私の家の近くではあまり見かけないが、テレビでよくやっているのを見たことがある。女子高生の間で流行の言葉などだ。その一つとして…、
「あげあげ」
この言葉の意味がわかるだろうか?女子高生に聞けば、
「わかるしー、てゆーかあたりまえー。」
というような答えが返ってきそうである。しかし、それは女子高生や、その世界に関係している人にだけということだ。つまり、女子高生の世界には広がっているが、私達小中学生や社会人、高齢者の人にとっては、「なんじゃこりゃ?」というように、私達の世界には広がっていない。同じ国の民族でも、言葉ではきっと違う民族、つまり、二つの民族に分かれてしまうだろう。(話をしたらチンプンカンプン…)それと、『あげあげ』の意味は、『テンションが上がる』『盛り上げる』を略した言葉。
 私はこのような言葉を使ってはいけないとは思わない。ただ、このような言葉は、あまり使わない方がよいと思うのだ。確かに、このような言葉が少し会話に入れば、その場の空気や人の気分が明るくなって、盛り上がるかもしれない。ただ、だからといって、そのような言葉をたくさん使うと、きちんとした日本語が話せなくなってしまうのではないか、きちんとした日本語が、この世からなくなってしまうのではないかと思う。だから、決してとは言わないが、あまり使わないでほしい。
 ‘日本語は人間にとって、大切な母語であり、大切な文化である’からだと、私は思う。

   講評   inoko

 ポッターさん、こんにちは。日本語は、とても情緒あふれる美しい言語だと思います。正しく美しい日本語が使いこなせるようになりたいものですね。

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