低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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嫌いな食べ物 えかれ
「なす」という言葉を聞いただけで僕は気持ちが悪くなって、食欲を無くしてしまう。あの黒っぽいむらさきの色、ぶつぶつ小さなまるでありの集団のような種、そして水っぽい味。どんな料理方法でも「なす」が食べられない。三才のとき、僕は初めて「なす」を食べた。不気味な味でおいしくなかったことは今でもよく覚えている。でも同じなす科でも不思議にトマトとピーマンは大好きだ。
僕の家族の中でお父さんはきゅうりが嫌いだ。だから夕食のときは絶対に食卓の上にはきゅうりがない。理由を聞いても子供のころに嫌な思い出があったとしか答えない。だから僕たちはお父さんが出張で家にいないときに、こっそり隠れてきゅうりを食べている。弟とお母さんは特に嫌いな食べ物はないので、僕はいつもお母さんに好き嫌いなく全部食べなさいとうるさく言われている。お父さんは嫌いな物は食べなくてもよいのに、なぜ僕は我慢して食べなくてはいけないのかと不公平に思う。
だれもが好きな食べ物と嫌いな食べ物があると思う。栄養のバランスのためには好き嫌いをなくすようにしなければならないと言われている。しかし例えばヴェジタリアンの人が肉や魚を食べなくても他の物からそれに代わる栄養分を取ることができる。だから僕は嫌いな「なす」を一生、食べなくても生きていけると思う。でも食事の目的は体に必要な栄養分を取ることだけではないので、いつか「なす」をおいしく料理する方法を見つけてやる。これが僕の嫌いな「なす」への挑戦だ。
講評 nakahi
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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