創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   真実を見極める   プー

 テレビで見える戦争の部分と見えない部分、その差がくっきり出てきたことが、湾岸戦争の大きな特徴である。テレビによって見える部分と見えない部分とを総合的に判断することによって、初めて真実に近づくことが出来るのだ、といえる。今のような情報化の時代の宣伝戦、情報戦は、情報を完全にシャットアウトするのではなく、むしろ情報をどんどん流すところに特徴がある。ニュース源の側がメディアによって露出されたい、自らをメディアに露出したいと望む状況が、メディアにとっては、新しい危険な状態だということにもなる。私は目に見えるものをそのまま信じるのではなく、真実を見極められる人間になりたい。                                  
 そのための方法としては第一に、目に見えていくものをそのままの形で受け入れるのでしっかりとはなく、まずは疑ってみることだ。私は五月に修学旅行に行って来た。そのときにとめった旅館はすでにパンフレットなどでどんな食事が出るのかや部屋の様子はどんななのか写真で見ていた。しかし百聞は一見にしかず、まずバスが旅館に到着したとき建物は私が想像していたよりもずっと違うものだったのだ。私は、中はきっと写真のように豪華に違いないぞと自分を励ましつつ部屋に入ってみたら写真で見た部屋よりもずっと質素だったのだ。そして食事も写真でみたものとは全然違うものだった。そのパンフレットで見たのは私が泊っていた別館でパンフレットに乗っていたのは本館だったのだからどうも違うわけだと思った。だからそのための方法としては第一に、目に見えていくものをそのままの形で受け入れるのではなく、まずは疑ってみることだ。           
 そのための方法としては第二に自分の考えを持つことである。たとえばイラクの視力を失った少年日本につれてくれば目が見えるということである。その少年はイラクの医学の中では治せないものでも日本人が真実を見極めてまだ治せる手段があるわかったのでその少年は日本に手術を受けることが出来るようになった。だからそのための方法としては第二に自分の考えを持つことである。                        
 確かに、映像による情報はわかりやすく伝えることが出来る。しかし、「ことごとく書物を信ずれば、書物を読まないことと同じである。」という名言があるように私は目に見えるものをそのまま信じるのではなく、真実を見極められる人間になりたい。

   講評   hota

 今回、要約がよかったですね。なかなかコンパクトかつ的確に、いい場所を選べていたと思います。
 方法の一のところに、経験したての修学旅行の体験実例が入りましたね。実際に体験しただけあって、すごくリアルで、わかりやすい例になりました。案内書や広告というものは、それだけでよい印象を持ってもらわないといけないので、特に情報操作が起こりやすいところですね。あまりそれがひどくなると、「羊頭掲げて狗肉を売る」ということになるのでしょうが。消費者の側も、賢くなって、プーくんが言うように、まずは疑ってかかる知恵が必要ですね。
 方法二のところも、イラク少年・モハマド君の話題を持ってきたところは、とてもよいところに目をつけたと思います。ただ、ちょっとその題材の処理のあたりが、少しあいまいになってしまいましたね。惜しい。いい例を取り上げたので、たとえば、「第二の方法は、いろいろな情報を多角的に取り入れることだ。」とし、「自衛隊のニュースだけを見れば、日本はアメリカに追随する侵略者の仲間だと思うだろうが、モハマド君のニュースを見れば、日本人がイラク人のことを親身に考えていることがわかるだろう。」などとすると、情報を多角的に取り入れることのメリットが伝わりますね。
 最後の結びは、いい名言も入って、うまくまとまっています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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