国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   水泳   えかる

 ぼくは去年まで、水泳が苦手で大きらいだった。毎週一回ある学校の水泳レッスン日の朝は、急に気持ちが悪くなったりおなかが痛くなったりした。スイミング大会の日もとても、きんちょうしてやっぱりおなかが痛くなって参加できなかった。でも四年生の終わりごろに友達が、
「水泳がうまくなるクラブを教えてあげる。」
と言ってくれた。
 その日の夜、ぼくはお父さんとお母さんにそのクラブのことを話したら、お母さんが大賛成をして、
「直ぐにクラブに入りなさい。」
と言った。ぼくはそのとき大反対をした。けれども結局、両親に強く言われていやいや参加することになった。
 クラブの初日、ドキドキしながら先生と会った。まずはレベルチェックで、クロール、
バックストローク、ブレストストローク、そしてバタフライを泳がされた。それからクロールを練習した。二十五メートル泳ぐと、
「キープゴーイング。」
と言われ、ぼくは泳ぎ続けた。何がつらかったかというと息つぎだった。苦しくて何度も水を飲んだ。それでも先生は休ませてくれなかった。こんなにも二十五メートルが長く感じたことはなかった。くたくたになって初日は終わった。
 それから一ヶ月後、どんなに泳いでも息つぎが苦しくないことに気付いた。あんなにきらいだった水泳が好きになっていた。まるでイルカにでもなったようにスイスイと水の中で楽しめるようになった。
 クラブに入って、もうすぐ一年になる。
「もっと速くなりたい、もっときれいなフォームで泳ぎたい。」
と、次の目標に向かってがんばっている。 ぼくは水泳だけではなく、他のことも同じ様にがんばればきっと目的がはたせると信じたい。

   講評   nakahi

脩君、水泳がきらいだったころのことから今までを、順序良く、気持ちの変化も沿えて書いてくれています。とても上手な作文です。先生は特に最後の段落が好きです。「クラブにはいって、もうすぐ一年になる。」の書き出しがとても格好(かっこう)よくて、コラムニストの短文を読んでいる気分になりました。脩君は本当に作文が上手になってきましたよ。「何がつらかったかというと」という書き方も今までにない書き方ですね。
 今回は直さなければいけない表現は全くないといっていいほど上手な作文なのですが、ひとつだけ言わせてね。〜である、〜だと常体で書くような大人びた作文の場合「お父さんお母さん」と書くより「父(ちち)、母(はは)」と書くほうが作文として一貫性(いっかんせい:consistensy)があります。ちょっと恥ずかしくなるような書き方だけれども、トライしてみて!
 脩君なら、水泳だけでなく、他のことも同じようにきっとがんばれると思うよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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