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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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印刷=紙の無駄づかい こめ
今から数千年前は、何か文字を書くとすれば石等の硬い物に字を彫らなければならなかった。しかし、紙が発明されてからは、筆などで文字を書くだけで済むようになったので、手紙などの通信がとても便利になった。印刷機が発明されると、さらに紙は使われるようになり、それに伴って紙の生産技術が発達していった。現在は、紙は世界中で大量に使われている。もし、紙がなかったら、おそらく今のような情報化社会にはならなかったであろう。
しかし、最近は無駄な印刷をし、無駄に紙を使い、無駄に紙を捨てている。このことは、学校でも、会社でも、家でも言えることである。事実、私の学校でも配られずに捨てられた配布物が山のようにある。この世の中は、明らかに紙を無駄使いしすぎている。このままでは、自然のためにも良くない。焼却によって二酸化炭素が大量に発生するのはもちろんのことである。また、紙の原料はパルプであり、パルプは樹木から作られるため、大量の木が切られる。つまり、紙の無駄使いは、間接的な環境破壊なのだ。
地球のためにも、紙を無駄使いするということをこれ以上続けてはならない。だから、紙の使用量、特に印刷物に使用する量をなるべく少なくするべきだ。そのためには、どうすればよいか。
第一の方法としては、印刷しなくて良いものは印刷しないということが考えられる。印刷をすれば、本ならば一人一人が好きな本の好きなページを見られて便利だし、連絡ならば自分の脳に記憶しなくても正確な連絡事項が伝えられる。しかし、1度見たきりで放置したり、捨てたりする印刷物は数限りない。今は、電話やメール等の紙を使わない連絡方法がある。だから、それを利用すれば紙の使用量を大幅に削減できるはずだ。それに、必要な枚数しか印刷しないということも良い方法であると言える。配る数よりも減らしてはいけないが(笑)…。
第二の方法としては、既に印刷された紙をうまく活用することである。印刷物は、片面に印刷されており、その裏側には何も印刷されていないということがある。このような印刷物はもったいない。白紙になっている部分は、メモ用紙に使うことができる。実際、私も、ノートを忘れたり書くスペースが無くなったりしたときは、使わないプリントの裏側を使っていたものである。
確かに、紙の使用量を少なくすることは困難かもしれない。しかし、印刷で紙を大量に使用するのは早く伝えるためではなく、ただ横着しているだけである。私は、紙の使用量が減れば、森林の伐採量が少しは減少すると思う。だから、紙の使用量、特に印刷物に使用する量をなるべく少なくするべきだ。
講評 kamono
紙の無駄使いが、大量のパルプ材の伐採になり、熱帯の森林がどんどん細くなっていることは、地球上の大きな問題になっていますね。そのために、印刷しなくて良いものは印刷しない、という考えが、民間企業や役所にも、広がってきています。それを、ペーパレスと言って、わたくしのいた会社でも、社内LANによる事務連絡により、紙の使用をずいぶん減らしました。中央省庁や地方の役所との連絡も、だいぶペーパレスが進んできています。「電話やメール等の紙を使わない連絡方法がある。だから、それを利用すれば紙の使用量を大幅に削減できる」。その通りですね。
紙の使用量を少なくすること、それはそのまま、地球の環境問題に直結しますね。困難だといってやらないとすれば、まさに、ただの横着をしているだけですね。
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