国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2259 今日1866 合計6738
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   百年以上家具を   あしも

百年以上家具を
百年以上家具を使ったという例は別にめずらしくはない。イギリスだけではなく、中国でも日本でも代々その家に伝わる家具というものがあった。使い方さえ間違えなければ、家具にとって百年というものは、むしろ短い時間と言える。それどころか、永年使いつづけた味わいはますます深まっている。それに比べたら、車や家電製品はほとんどのものが十年以内の寿命である。そして、十年も使いつづけた後は、ほとんどの場合鉄くずの価値しかない。こうしてみると、無垢の天然木を使った質の高い家具を百年使うとなれば、それは車や家具製品より何倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるというが納得できる。本物の木を使い、本物の造り方をした家具は、本物の人間を育てるようになる。百年の木目は、いまだ未熟な私達を、控え目だが確実にしっかり応援してくれるはずだ。そして、木の家具と対話しながらの日々は、ほんの少しずつだが、私たちの意識を変えていってくれる。木は生命を維持していた間、すなわち自らの体を少しずつ大きくするという生産活動をしている間、まわりの環境を良化することはあっても、悪化することは全くないということだ。これは人間を筆頭とする動物には、絶対に見られないことであり、この木の生き方こそ、二十一世紀という環境の世紀のためにもぜひとも我々人間はまなぶべきだろう。(要約)
長い歴史が刻み込まれた古い物には、温かみがあってよいと思う。(複数の意見一)この前に、学校の校外学習で京都へ行った。その時に班別行動で河原町へ行ったのだが、賑やかな通りから少し外れたところに、古い家が建ち並んでいた。家と紛れてわからないようなところに米屋や塩屋とかがあって、その看板も古い。どことなく京都に懐かしい感じがするのは、昔ながらの風潮があり、雰囲気が温かいからであろう。(体験実例)
しかし、現代的なデザインの中にも実用的な機能の付いている、新しい物もよいと思う。(複数の意見二)パソコンや携帯電話、とても便利だ。今では、成績もパソコンでつけているそうだ。また、心機一転するために新しい物を使うことは切り替えるのにとてもよいと思う。例えば、新学期に入った時に、筆箱やかばんを新しくすると気持ちがよくなり、『頑張ろう』という思いが沸いてくる。
確かに、新しい物も古い物もよい。しかし最も大切なことは、『大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。』という名言のあるように、それぞれどちらともの本当の良さを見出せる力を持つことであると思う。(総合化の主題)

   講評   kira

 友葵ちゃん、こんにちは。とても綺麗な文章で要約できています。毎回の作文の要約は、長文の要点把握の練習だと割り切って、もう少し短くまとめてしまおう。全体の四分の一と考えて、200字から300字くらいにしてみようね。
 「百年以上家具を使ったという例は別にめずらしくはない。」「本物の木を使い、本物の造り方をした家具は、本物の人間を育てるようになる。百年の木目は、いまだ未熟な私達を、控え目だが確実にしっかり応援してくれるはずだ。」「この木の生き方こそ、二十一世紀という環境の世紀のためにもぜひとも我々人間はまなぶべきだろう。」このあたりを注目してみよう。
 京都の町屋というのが今若い人たちに人気だそうですね。解体寸前の町屋を借りて自ら改築して住むのだそうです。そこには、自然の風の通り道を生かしたような昔のひとの暮らしの知恵がつまっているそうです。歴史と風情と知恵のなかで暮らすなんて、すてきですよね。
 そうかといっていつまでも懐古趣味にひたって新しいものを拒絶するのはナンセンスでしょう。より快適に暮らすための必要な技術は評価してとりいれたいね。気分一新も必要です。
 本物のよさを見出せる目を持ち、無駄のない暮らしをしたいですね。賢い生き方と呼べるものを目指したいね。
 
「昔ながらの風潮」→「昔ながらの風情」かな? 「情趣」というのもあります。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)