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　　　CATCH ME A DREAM！！　　　ピエッパ

　近代自然哲学は自然を機械として見る考えだと言われている。ホッブスもその一人で、国家を機械と見なした。しかし、このような機械的な考えは役に立つが、実際には好かれなかった。それはあまりにも現実主義的だったからである。そして現在、日本では夢や理想よりも現実が重視されている。学歴社会もその一つで、将来の夢よりもまず、レベルの高い学校に入ることがよいとされている。そのため、テストの点を取るための勉強をしてしまい、自由な発想に乏しくなってしまうのだ。ぼくは、そのようなことを防ぐためにも、現実的な考えから、夢や理想を取り戻すべきだと思う。それにはどうすればいいのだろうか。
　その対策として、夢や理想を明確にすべきだと思う。そして、テストの点のためでなく、その夢をかなえるための勉強をすることが大切なのだ。例えば英語を話すスポーツ選手の通訳になりたいという夢を持ったとしよう。それにはまず、学校で習う英語だけでなく英会話も習う必要がある。そこでリスニングとスピーキングを身につけるのだ。さらに、スポーツの専門用語を英語に訳さなければならないので、それも覚える必要がある。このように夢のために努力することは、テストの点よりも大切なことだ。ぼくはまだまだ夢を明確には持っていないが、それを見つけるために日々いろいろな体験をしているつもりだ。
　確かに、夢をかなえるためには、現実的な問題を解決しなければならない。しかし、
「人間は何も考えずに生きているのではなく夢をかなえるために生きている」（自作名言）
というように、明日テストがあるからではなく、未来に夢があるから勉強することが大切なのである。

　　　講評　　　huzi

　人間を社会を構成する機械の一部としてみる近代自然哲学。機械は文句を言わず目的を達成できれば優秀とされます。目的がいかなるものか問いかけを行うことは許されない……と、読み取った内容を、うまく自分の次元に引き寄せて書けましたね。
題名には一瞬、とまどいましたが（笑）、これは歌の歌詞。それがわかったときは、「さすが、考えの柔軟なピエッパくんらしい」と、ひざを打ちました。
　私たちも、知らず知らずのうちに、社会の役に立つ優秀な機械になろうとしてしまいがちですね。
点数を取り、レベルの高いと言われる学校に入り、お金をたくさん稼ぐ。そうすることで、「優秀」と言われる。しかし、自分の目的がないなら、ただの機械の一部に過ぎません。
　【対策】を具体的に展開できたね。どうして英語を勉強するのか、それは英語を「なぜ使いたいのか」という目的が重要なのですね。ただ英語が上手なだけなら、自動翻訳機械と変わりはありません。自分がしたいことを英語を使ってできる、これが大切なんだね。
　【反対意見理解】→【自作名言】の流れも◎。自作名言は今回、大きなひねりは出ませんでしたが、まずはこのパターンを習得できればいいですよ。

　一見難解な長文に出会うとひるんでしまいがちですが、発想を柔軟にすれば、いかようにも書けます。また、自動採点ソフト【森りん】で77点という高得点をマークできているのもさすが。何度も練習していくと、「慣れ」で、自分の着地点を探して自由自在に書くことができるようになりますので、今後もがんばろうね。