創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   休憩とは   らいむ

 「一心不乱」はすばらしいのだが、「盲目的いちず」が困る。いつも「主人公」が目覚めていなくては、話にならない。そこに「遊び」が必要である。つまり、余裕だ。子供たちの天職は、遊ぶことだ。しかし、部活だの、塾通いだの、受験勉強だの、すべて強制、半強制のわくの中で、せかせかした生活をしている。小学校、中学校、高等学校を、このように過ごさざるを得なかった学生たちを見ていると、私は、一大学教師として、もの悲しさで一杯になる。無理やり、知識を頭の中に詰め込まれた結果、人間本来の好奇心がすっかり消えてしまったのだ。想像力は心に必要な遊びだ。想像がさらに深まれば、「思いやり」となって、人間関係を創造するのだ。(要約)
「パチ、パチ、パチ・・・」
私はこの時、算盤の練習をしていた。もうすぐ2級の試験があった為である。この前3級に合格したから、うかれていてはいけないと思い、練習をしていたのである。
「チッ、チッ、チッ・・・(時計の鳴る音)」
母と妹は買い物に出かけていたので、私一人で練習をしていたのだが、だんだん疲れてきて、時計を見上げた。
「・・・?! 5時半?! 」
もうそろそろ宿題をやる時刻だ。
「あー・・・でもなぁ。算盤の練習はしないとだめだし、宿題も大切だし・・・。でも、疲れたなぁ。」
そんなことをぶつぶついいながら、私は結局宿題をやることにした。
「カリカリカリ(鉛筆の音)」
30分後・・・。
「はー、終わった。さすがに疲れるなぁ。」
のびをしたら、
「ボキボキッ!! 」
思いきり大きな音が出た。ここで休憩した方がはかどるのに、私は
(よし、やろうか。)
こう思って、またまた机の前に。
「パチ、パチ、パチ・・・」
やはり、出来がすごく悪かったので、とりあえず休憩をとった。そして1時間後。
「えー、有り得ないーー! 」
なんと私は、満点に近い点数を取ってしまったのである。いつもならギリギリ合格ラインなのに・・・。休憩はすごく大切だと思った。調子にのって、何回も続けて問題を解いてみたら、全然だめだった。私は逆に燃えてきた。私の心の中は、まるで、リポミタンDのCMの、
「ファイトー! いっぱーつ! リポミタンD!! 」
の様な感じで燃えてきた。(笑)この勢いは誰にも止められないぐらいだった。猛練習をしたが、記録は全く伸びず。
「え、何で? 」
このことからも、やはり休憩は絶対必要だと思った。適度に休憩しないと、何もかもが頭に入らなくなる。逆に、疲労が逆にたまってくるばかりだ。私は考えたのだが、自分で、
「疲れたなぁ。」
と感じたら、のんびり昼寝(笑)でもするべきだと思う。休憩のしかたはそれぞれだが、私はたまに休憩の時間を昼寝の時間に使うことがある。この方法だと、頭がすっきりするので、私としては一度やってみては良いのではないかと思う。・・・結局、算盤の試験はどうなったかというと・・・。前日、夜の11:00に寝てしまったので、すごくガタガタの点数で不合格になってしまった(汗)。あれだけ休憩が大切だと思っていたのに、何故その日の晩だけ11:00に寝てしまったのか、ということを今でも考えている。今度の試験前は、適度に休憩をとって、夜も早く(9:30くらいに)寝る、こんな風ににしたいと思っている。(体験)
 この前、学校の保健の授業をやったのだが・・・。
「キーンコーンカーンコーン・・・」
チャイムが鳴った後も授業を続けるので、男子が手を挙げて発言した。
「あの、休憩じゃないんですか? 」
先生が答えた。
「どうせならキリのいいところまでいっちゃおうよ。休憩は、その後あげるからさ。ちょっとがまんしてて待ってて。」
「えーーーーーー?! なんでぇ?! 」
教室中からいっせいにブーイング(笑)。でもさすが先生。おかまいなしにどんどんすすめていき、みんなも諦めたようだった。でも、私はもうヘトヘトだった。頭の中がクルクルパー(笑)になっていた。周りをぐるっと見わたすと、みんなももう疲れ果てているようだった。ただ一人、先生だけが陽気に授業をしていた。すると、後ろから、背中を叩かれた。振り向くと、愛実(友達)が小声で、
「ねぇー、かおり、トイレ行きたいよぉ。」
「え・・・トイレ? たぶんもうすぐ授業終わると思うけど・・・。」
「えぇー、待ちきれないよぉ。かおりー、先生に言って一緒に行こうよ。」
「そんな、私が言うのっ?! 」
「うん。かおりだから、言えるって。言ってきて。」
「そんなぁー・・・やだ・・・。」
そんなとき、
「キーンコーンカーンコーン・・・」
「あっ、愛実、チャイム鳴ったよ! (ホッ)」
先生も疲れていたのか、
「じゃぁ、これで終わろうか。日直さーん、号令かけてー。」
「起立。」
「礼。」
「着席。」
みんな、着席と日直が言ったときに、
「はぁーーー。」
と声を挙げて、わいわいざわざわ、元気を取り戻した様だった。もちろん、私と愛実は、急いでトイレに駆け込んだ。なんと、その時はめずらしく女子トイレが満員になったので、
(あぁ、みんなトイレ我慢してたのかな。)
と、愛実を待ちながら思った。
 今回の体験を通して、休憩は非常に重要だと感じた。人間にとって休憩をとることは、脳を休めて、そしてまた新しい気持ちで物事に取り組むために、すごく大切な事であると思った。休憩をとらないと、だらけた気持ちだけがついてきて、やる気にはなれない。時間がもったいなくても、休憩はした方が自分の為になるので、休憩は絶対に取ろう、と心の中でつぶやいた。

   講評   kiri


 「いつもながらしっかりと長文の内容がつかめていました。要約がきれいにできています。
 体験例も、電話では迷っていたけど、いいものが見つかったね。算盤の練習は集中力が必要な分、同じだけ「遊び」も必要かもしれないね。集中力というのは、そう長くは続かないものね。休憩をとったことによって、満点に近い点数が取れたんだね。やはり「遊び」は大事だ。あまりにも長時間やっていると、疲労が逆にたまってくるというのは確かにそうだね。この体験からは大きな教訓を得たね。次回の試験はがんばってね。
 もうひとつの体験例もおもしろいのが書けたね。授業というのは45分と思っているから、急に延長されると、なぜか集中力が切れてしまうんだよね。みんなの早く終わってほしいという気持ちが伝わってきました。
 最後は作文に書いた自分の体験例から「わかったこと」がすごく上手にまとめられたね。そして、「心の中でつぶやいた」という、結び方もとってもいいね。

                  

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