低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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がんばっている鳥たち オーロラ
わたしが、この「遠くへたびをする鳥」を読んで一番おどろいたのは、わたり鳥がとても遠くから来ているということです。そんなに遠くから来てわたり鳥はつかれないのかなあと思いました。まるでわたり鳥は、世界旅行をしているみたいでした。
もしわたしがわたり鳥だったら、冬鳥で、日本からシベリアに行くと思います。なぜかと言うと、わたしは冬生まれで、冬がすきだからです。夏もすきだけれど、冬の方が合っているような気がするのです。シベリアほどではないけれど、わたしが夏休みに旅行するのは、いつも北海道とか、高原のリゾートとかのすずしいところが多いです。やっぱりわたしは、冬鳥タイプだなあと思いました。
それに、冬鳥のほうが、きれいな鳥が多いような気がします。バレエの「白鳥のみずうみ」があるからかもしれないけれど、白鳥は、ゆうがな感じがしてあこがれます。そうだ、鳥だったら、白鳥になりたいなあ。
お母さんにも聞いてみたら、お母さんは、わたり鳥ではなくて、かわいいオカメインコになりたいそうです。そして、『わかったさんのシュークリーム』に出てくるピーコみたいに、すきなことをして、わがままにくらしたいと言っていました。わたしが
「わがままじゃだめでしょう。そんな生活してたらおデブになっちゃうよ。」
とふざけて言いました。お母さんは
「それは困るわねえ。ははは。」
とわらっていました。
あと、この話を読んで『幸福な王子』の話を思い出しました。あのツバメは、王子のために飛び回って、冬になっても仲間といっしょにたびに出ないで、とうとう死んでしまいました。すごくかわいそうだったけれど、でも、ツバメは王子がすきで、王子のそばにいたかったのだと思います。わたり鳥は、たびをしたくなくてもたびをしなければならないのだと思いました。そうしないと死んでしまうのです。それが、人間の楽しい旅行とはちがうところだと思います。
わたしは、この話を読んで、鳥たちもみんな一生けんめい生きているのだなあ、と思いました。
講評 nara
オーロラちゃん、すばらしい感そう文が仕上がったね。この作品のいいところは、長文を読んで、すぐにうかんできた感そうをまとめた後に、『幸福の王子』とつなげていけんをまとめたこと。「ツバメ」から思いうかんだことを、うまくつなげていけたね。よく考えられた組み立てだ。
バレエをやっているオーロラちゃんだから、すぐに『白鳥のみずうみ』が頭にうかんで「冬鳥がいい!」と思ったのね。お母さんと先生は、ちょっと考え方がにているみたい。たいへんなわたりをするよりも、のんびりすごす方がいいと思うのは、わがままさんかな。先生もオーロラちゃんにおこられそうだ。(笑)
『幸福の王子』の話は、何も知らないで読むときと、つばめはわたり鳥だということがわかって読むときとでは、感じ方がちがってくるね。たびをしなくては生きていけないつばめが、たびをしないことを選んだということは、どういうことなのか。それがわかったときに、よりこの物語に感動するだろうな。「人間の楽しい旅行とはちがう」という、大切なことに気づいたね。
今月もすてきな作文がそろったね。どの作文もいいでき。また、しんぶん社にとうこうできそうだね。どれにしようか。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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