創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
吼えるあっしー 175R
「もっと腕を伸ばしてっ!!」
「手の先を見てっ!」
体育館にあっしー(芦垣先生)の太い声が響いた。いま、私たち六年と五年は、しあさっての運動会に向けて団体演技の「ソーラン節」の練習をしている。あっしーは、
「これじゃあ五年にまけてるぞ!」
と言って朝や休み時間や放課後にまるで霧吹きで水を吹きかけられたような汗をだしながら特訓をしている。あっしーは、六年間の小学校生活で始めての体育会系の先生で、自ら率先して体育系統の仕事をしている。また、生徒である私たちに体育の前の準備体操として、「スーパータッチボール」をさせてくれ、希望者には冬休みにその大会に連れていってくれたりもした。しかし、練習はとても厳しい。凍えるような寒さの中、朝早くから練習をしても、
「他のチームはもっと強いからこんなんじゃ歯が立たないぞ」
といって冬休みにも練習をした。
そんなあっしーが、学級会で目標を決める時、「六年生なんだから・・・・・・」「最高学年らしい目標は・・・・・・」を連発していた。みんなを信じているから、学校の中心的なことを任せられると思ったからこんなことをいっているんだよ。あっしーの「気」からはそんなことがいわずとも読み取れた。
私は、ただ真面目に決められた授業をするのが「先生」ではないと思う。良い先生というのは、生徒を信頼してくれる先生だ。あっしーは、私たちを信じてくれているから、「なんとなく頼れるな」と思える先生だということが分かった。
「だーかーらっ、指先に注意してっていってんだろ!!」
今日もあっしーが吼えている。
講評 miri
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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