国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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悪いことがいいことになる ベッキー
「怪我」は傷のことなんだけど、ここでは、あやまちとか過失の意味をさすんだ。「功名」はてがらとかよい結果のこと。こんなできごとを「怪我の功名」というんだ。
ドライ・クリーニングの方法を世界ではじめて見つけたのも、さいしょは失敗からだった。テーブルクロスにオイルをこぼしたばかりに、ベランさんはとっても大きな発見をしたのだ。
この話を読んで一番おもしろいと思ったのはOさんの話です。Oさんがさいふをわすれたところがよかったです。もしさいふをわすれなかったら死んでいたかもしれなかったと思いました。
私のにた話は、学校の給食のときの話です。優子ちゃんがスープをもったまま、どん!!とぶつかってきたので二人とも、服がよごれてしまいました。私は、お母さんが作ってくれたスカートがよごれました。イライラしました。
まるで頭にもやもやがでてきたようです。
体操服にきがえるのもめんどくさかったです。
その日のプール教室のとき、プールがこわれていて体操教室になっていました。体操服でちょうどよかったです。優子ちゃんがぶつかってきてくれてよかったです。
もう一つのにた話は、お母さんがもつ煮込みを作っていたときのことです。弱火で煮込んでいたら、すっかりわすれてうとうと寝てしまって、はっとおきたときあわてたそうです。
「あっいけない!!火事になっちゃう!」
台所にすっとんでいったそうです。でも火事にはなっていなくて、何時間もにこんだのでやわらかくなっていて食べてみると、メチャクチャおいしかったそうです。(よい子はまねしないでね。)
私が作ったことわざは、『功名の怪我』です。意味は、いいことが悪いことになるのです。たとえば、ハムスターが元気にヒマワリのたねをいっぱい食べていました。すると、ハムスターが太りすぎて動かなくなってしまいました。(だからハムスターを飼っているよい子のみなさん、いっぱいひまわりのたねをあげすぎないデネ。)
私は『怪我の功名』ということわざをすきになりました。
世の中に、悪いことがあっても、それが、いいことになる可能性があるという意味だからです。
講評 nara
( )を使ったのは、つぶやきのような印象でおもしろいね。「……でね。」というのも、かわいらしくていいなぁ。よい子のみんな、ベッキーちゃnのアドバイスをしっかり聞こうね。(笑)
今回は「にた話」をたくさん見つけられたなぁ。優子ちゃんの話は、もし、そのままだったら、もやもやが残ってしまって大けんかをしたかもしれない。プールが使えなくて、ラッキーだったね。お母さんの話も、一歩間違えるとたいへんなことになっていたけれど、ラッキーな結末になった。おいしい煮こみができて、ニッコリしたことだろうな。
今回の感想文の一番いいところは、『功名の怪我』という自作のことわざを紹介したところ。実は、ことわざを調べてみると、正反対の意味のものがあるよ。ベッキーちゃんが考えたように、悪いことがいいことになるだけでなく、いいと思ったことが悪いことになってしまうことも、確かにありそうだ。しかし、その悪いことは、またいいことにつながるかもしれないものね! こうやって、いろいろなことはつながっていくのだなぁ。
いつもよりも少し仕上がるのは遅かったけれど、いい内容の感想文だ。ベッキーちゃんらしい考え方が、感想文にもよく出ているね。がんばった!
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