創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢でお別れ   うえっピ

 今日夢を見た。普段のと違って今日の夢は何か変だった。夢の中ではぼくと知らない友達とめだかのちびちびくんとミニミニ君になるはずの卵がいた。めだかのちびちびくんは学校でもらっためだかのことである。卵のミニミニくんは学校でもらっためだかの卵のことである。そしてその友達が、
「ミニミニくんがかえったよ。」
といって、えびみたいに大きいものを見せた。
そのえびみたいなミニミニくんを、もとの入れ物に入れようとしたら、すのこの床に落ちてしまった。そしてぼくが、
「ねえ、あれってほんとにミニミニくん?」
と聞くと答えは無かった。変だなあと思いながら、ちびちびくんが死んでいた。夢だったからかどうかわからないけど、何も考えず、ミニミニくんが入っていた入れ物の中を見ると、ミニミニくんの卵がつぶれていた。友達が見せたミニミニくんは、にせもののようだった。
「ミニミニくんいるじゃん。」
というと、友達が、
「えっああ・・・そう・・・」
といって目が覚めた。
(変な夢だったな。)
と思いながら、ちびちびくんの入っている入れ物を見ると、ちびちびくんが死んでいた。
はじめはうそだと思っていたが、ほんとうだった。ぼくは、ちびちびくんをティッシュでくるみ、わりばしに、『ちびちびくんの墓』と書いて埋めてあげた。涙があふれでてきてたまらなかった。もしやと思い、ミニミニくんの入れ物を見てみると、ミニミニくんが、つぶれて死んでいた。ミニミニくんも、ティッシュでくるみ、『ミニミニくんの墓』と書いて埋めてあげた。そして、
「また生まれてきたらぼくの近くの人かあるいはめだかになってね。」
とお墓の前でつぶやいた。
(あっ、もしかしたらぼくにお別れを言いに来たのかな?)
とそのとき思い、そうだよそうだよと思い込んだ。

   講評   siro

 正夢を見たのですね。夢とは不思議なもので、世の中でも多くの人が研究をしているようですが分からないことだらけですよね。今回の康貴くんの夢は、結果的に悲しいお話でしたね。康貴くんが大切に育てたちびちびくんとミニミニくんは最後まで康貴くんのそばにいたかったのでしょうね。康貴くんが書いていたように、ちびちびくんとミニミニくんが生まれ変わってまた出会えるといいですね。

・夢の描写がすばらしいです。現実と非現実の区別がつかない、曖昧な様子がとてもよく伝わってきます。めだかを「えびみたいに大きい」とたとえたところが、夢の話ならではですね。
・「また生まれてきたら……」「あっ、もしかしたらぼくに……」と今回の作文には康貴くんの素直な気持ちがとてもよく含まれていますね。
・「そうだよそうだよと思い込んだ。」という終わり方がよいですね。「そうだよ」と二回繰り返すことによって、悲しみを乗り越えようとしていることが分かりますね。
▲十行目:「変だなあと思いながら」→「変だなあと思っていると」

二週間ぶりの作文でしたが、とてもよく書けていましたよ。作文を書く楽しさをこれから少しずつ実感していって欲しいと先生は願っています。

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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