国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   論理とひらめき   すみすみ

 もう30年ほど前、マツノキハバチに興味を持ち、大学の研究室で飼育実験をした。一年目と2年目は、温度を一定にした実験をした。しかし、4日もたつうちに、どちらも全滅した。どちらも、結果は生理死であった。3年目、採集に出かける時、ふと「飼育温度は一定でなく、高温低温とふれなくてはならないのでは」とひらめき、早速25度から5度という条件で飼育したところ大成功を納めた。しかし学会で発表するときは、さも論理的な推理のもとで実験をしたかのように発表しなければならなかった。これが、今までの教育の落とし穴である。科学も技術も、もっと人間的なものだと言うことを認識する必要がある。
 確かに、ひらめきや直感は大切なものだ。ニュートンの万有引力も、衝撃吸収剤の発明も、狂犬病ワクチンの発明も、ことの始まりはひらめきだったそうだ。ひらめきを認めないことになれば、この3つの発明・発見だけでなく、多くの発明が認められないことになるだろう。私の体験でも、そのようなことが多い。数学の問題でも、理科の実験の応用問題でも、答えが当たっていたときは直感だったことが多い。まず直感があって、それを確信に変えるときに論理が必要になるのではないか。
 しかし、すべてを直感に頼るわけにはいかない。数学も理科も、どうやってその答えを導き出すことができたのかを説明できた方が良いに決まっている。しかも、世界的な発明でも、最初からきちんと論理的な筋道を立てて考えた結果にすばらしい発見があったと言うこともあるだろう。その方が、公に発表するときに説得力があるのも確かなことだ。私も、国語のディベートの時にはとっさにひらめいたことを必死で論理的に説明づけて「説得力のある」発言をして度々勝利を収めている(笑)
 双方の意見は、どちらも大切だ。しかし、一番大切なことは「良い馬は、長い坂を欲する」という名言のように、「知る」ことへの欲求を絶やさないことだ。まずは知りたいと思わないと、その後は無い。知りたいと思うことがまず最初にしなくてはならないことだ。

   講評   kamo


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