国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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シエラレオネ くのり
『シエラレオネ』あなたはこの国の名前を聞いたことがありますか?
今日、私の学校では、ボランティア活動をしているお医者さんに、『シエラレオネ』という、アフリカ大陸の西側にある小さな国の話をしていただいた。前日に先生から
「『シエラレオネ』という国は五才までも生きられない人が沢山いる国です。」
と聞いて、『五才といえば私の弟と同じ年だ。それじゃあ沢山の赤ちゃんが死んでしまうのかな?でも、どうしてそんなことになるのだろう?』と考えていた。お話を聞く前に、廊下に三十枚ほどの写真が貼り出してあった。見た写真では、みんながニコニコ笑っていて、日本のいなかの風景みたいだった。だから私は
「なんだ、たいしたことないじゃん。」
と思っていた。しかし、お話を聞きながらスライドを見ていると、とてもかわいそうに思えた。全く同じ写真なのに。どこかさびしげに思えてとてもかわいそうになった。日本の平均寿命は八十才前後。なのに、
「シエラレオネでは、みんな三十四才位までしか生きられません。」
その時『そういえば。』と一つ思い出したことがある。私は、『フォスターペアレント』という、途上国の子供たちを援助する活動に参加して寄付をしている。そこで、『ボリビア』という南アメリカの国に住むニルサちゃん(三才)という女の子にお手紙を書いたり、プレゼントを贈ったりしている。私は、その子のお母さんが十九才だと聞いてとてもびっくりした。何故かというと、写真では、三十才くらいに見えたからだ。そして、かわいそうなことにニルサちゃんのお父さんは死んでしまったそうだ。多分病気で治療や薬が間に合わなかったのだろう。
「で、この国にはダイアモンドがうまっていて、その取り合いの戦争で田んぼなどが焼かれてしまったけれど、病院もね。でも、私たちは、この病院を直して……。」
そうだ、ボランティア活動をする人になるのはどうだろう。そういう経験はないけれど。今までは、幼稚園のころからずっとまるで意地っ張りのように、
「声優、声優、声優!絶対声優になる。」
と言ってきたけれど、そういうのもいいんじゃないか。
私はこういうことに関して、『めんどくさい』と言っていたけれど、たまにはそういう世界の平和も考えて見ることができるといい。
講評 nara
先生は、リッチさんがこういう作文を書ける・こういう考えができるようになって、とてもうれしいよ。心にしみる作文だね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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