創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
競争 高峰
現在学校では、攻撃性を発揮すること、競争心を煽ることもいけないと、口先だけのタテマエを教えている。子どもに競争に勝つことによる優越感を経験させるほうがいじめ減らしになる。子どもは自分が勝てる種目を選んで自分の優越感を満たそうとするだろう。これが個性の発揮である。私は、子どもが自由に競争できるようにするべきだと思う。
そのための第一の方法は、自分の中の競争心に過剰なくらいにに刺激を与えることだ。競争心を掻き立てられ、競争で勝利した時の喜びは格別なものである。競争とは、競り勝つことで獲得した喜びを心に蓄え、それを成長の肥料とするために存在するようなものである。つまり、勝利の喜びを味わうためには先ず、競争心が必要になってくるのだ。例えば、自分が入学した高校では、教科によってはテストの成績優秀者を掲示する。中学生時代は、個々のプライバシーの保護を大義名分にした結果、順位の掲示は皆無だった。しかし、高校での順位の掲示。これは非常に面白く、競争心を必要以上に掻き立てられる。「あいつには負けたくないなぁ」と、大変燃える。情熱は間違った方向に進むことは無く、得点の高い生徒をいじめるという行為は見られない。例え競争に負けたとしても、順位が明確に分かることで、それは更なる飛躍へと繋がるのである。
第二の方法は、平等教育を見なおすことである。現在、「人間はみんな、平等なんだよ」という教育がなされている。しかし、人間が全て平等ならば、内戦や紛争に苦しむ人々と、札束に火をつけて灯かりとする日本人(古いか・・笑)は同時にこの世界には存在しないはずである。そういった意味で、人間は完全に平等なわけではないのだ。これは、様々な場所で言えることである。学校でも、である。平等ではないのに、それをわざわざ隠すことは無い。ジャングルでは、順位がわからないことによっていじめ(争い)が生じるのだから。オープンに、フェアな競争をさせることが必要である。
確かに、同じ空の下に生まれた人間同士仲良くやることも大事ではある。しかし、自由に競争できる環境で、個性を得ることが極めて重要だ。ナンバーワンよりオンリーワンである。競争とは、いじめの原因となるものでは無く、それぞれの個性といじめの無い環境を作る上での重要な要素である。
講評 jun
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |