国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   厳しさと愛情どちらが子供には大切か   うりほ

 日本にはただ、ひとつ留意しなくてはならない点がある。それは「赤ちゃんことば」という現象が広く流布していることだ。赤ちゃんことばの現象は文化によって左右され、母親語は文化の違いを問わず普遍的である。両者は次元を別にしている。国ごとに子どものしつけ方は大幅に異なり、それぞれの文化圏で育った子どものパーソナリティに如実に反映されていく。赤ちゃんことばを採用した日本のしつけは、日本文化で育つ子どもの性格形成に大きな役割を果たしている。
 日本人のように子供の目線に合わせた子育ての仕方はよいのではないのだろうか。なぜなら、目線を子供にあわすことによって子供は 安心して親に甘えられる。愛情の中で育った子供は思いやりや、やさしさを身に付ける。
 しかし、フランスのように子供を小さな大人として扱う子育ての仕方にもよさがあると思う。なぜなら、子供を小さな大人として扱うと、子供は幼いうちからマナーやけじめというものを身につけることができる。そして何より子供の自立心を育てるためには厳しさも必要だと思う。
 確かに子供の目線に合わせた子育てにも、子供を小さな大人として扱う子育てにもそれぞれよさがある。しかし、いちばん大切なことは、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰って来るわけではない。」と名言でもあるようにやはり子供は愛情の中で育つのが1番だと思う。
 

   講評   inoro


 めぐみちゃん、こんにちは。今回は、「厳しさと愛情どちらが子どもには大切か」と自分で考えた良い題名で書いてくれましたね。子育てに注目して、「愛情」と「厳しさ」を比較して書き上げることができました。
            
(第一段落)要約⇒言葉のつながりも的確な要約を入れることができました。要約によっては、抽象的すぎると意味がとらえにくくなるものもありますが、今回のテーマの場合は、例は多いけれども、意見がしぼられているので、要約した方が分かりやすくなりますね。
(第二・三段落)
構成【複数の意見1】⇒日本人の子育てが、子どもに目線を合わせたものだ、だから良いのではないか、という意見をまとめられました。めぐみちゃんの子どもの頃はどうでしたか? 甘えた経験、目線を合わせてもらった経験が、今の自分を作っている実感ってあるのかな? 「愛情」という言葉を大事にでき、題名にぴったりの意見1になったね。
構成【複数の意見2】⇒一方、“子供を小さな大人として扱う子育ての仕方にもよさがあると思う。なぜなら……”と、対比した意見を書くことができました。
厳しくされてしっかりする体験は、案外思いつく気がします。「厳しさ」という言葉で、日本の子育てと対比させることができたね。
題材【体験実例】⇒自分の体験を盛り込むと、書いていて面白い作文、読んでいて説得力のある作文になると思いますので、次はチャレンジしてみましょう。
(第四段落)
表現【名言の引用】・主題【総合化の主題】⇒ヒントにあった名言、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰って来るわけではない。」は、ロバが旅に出て馬へと変わるものではないことを表していますね。文化圏の違いがどうであれ、愛情の中で育つことこそ大事なわけですね。ヒントにめぐみちゃんの手直しを加えてあり、創造的でとてもいいですよ。

 一見、書きにくそうなテーマでしたが、練習を積んでいるめぐみちゃんは、すぐに対応できていて、すごいです。たいへんよくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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