国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「言葉はむずかしい」   むっちゃん

外国人が理由あげてたのみを断る場合は、「だから、私はあなたの願いをお引き受けするわけにはいかない」という確固たる立場を表明しているわけで、したがって、もうそれ以上いくらたのんでも、応じてくれる余地はない。だが、日本人のノーは、けっして絶対的な否定ではなく、その一部にイエスを含み、イエスは、その中にノーの要素をあわせ持っている。だから日本人は、きめつけを好まず、いつも融通無碍な可能性を残しておこう、とつとめるからだ。(構成・要約)
 わたしは、はっきりしなくてしかられたことがある。それは、お父さんたちが外国にホームステイをしないかって言ってきたときのことだ。
「別にー」
と言った。するとある土曜日説明会につれていかれてしまった。小学生がいなかった。家に帰ったら、おとうさんはそれでも
「行くよね。」
とわたしを行かせようとしていた。わたしは、外国に行きたいような、行きたくないような複雑な気持ちだなと思った。だけど本当の気持ちは、分からなかった。おとうさんたちが言ってるから行かなきゃ行けないと思う。けれど遊べなくなるから行きたくない。その時はあいまいな感じだったのでこまった。(題材・体験実例)まるで、おばあちゃんの家に行くか、アイスを食べるかどちらかを決めろと言われているようだった。(表現・たとえ)その時いすに座ってたので、どっちでもいーすて言おうかなと思った。(表現・ダジャレ表現)
 お父さんもお母さんもわたしの気持ちを想像してくれなかったみたいだった。想像するといえばこわいはなしも想像しないとこわくない。たとえば「暗い道」と言われたらわたしはその暗い道は明かりがちょんと一つあるような感じだと思った。(表現・たとえ)でその暗い道からおばけが出てきそうな感じだ。ゆっくり話をされるとこわいおばけをいっぱい考えてしまう。恐いお化けと言ったらぼうしをかぶったお母さんだ。いきなり現れるとハットする。(表現・ダジャレ表現)
 こわい話は想像するからいっそうこわくなる。だから想像は大切。だけどなにかを決めるときは、別にとか、びみょーはあいまいで分かりにくい。「そこをなんとか」という言葉も「別に」とかいう言葉も同じであいまいなんだなと分かった。あいまいな言葉にはこわい話のようにいいときと、何かを決めるように悪いときがある。言葉ってむずかしいな。

   講評   kako

こんにちは、むっちゃん。とても上手に感想文が書けましたね。
★第一段落:ポイントをよくつかんで要約ができましたね。こんな感じで要約をしていくといいと思います。
★第二段落:「別にー」とむっちゃんが言った言葉の中には「行きたくないなあ」という意味があったのですね。お父さんたちに気持ちをわかってもらいたいなあ、と思っていたわけですね。でも、それはお父さんたちに通じなかったから説明会につれて行かれてしまった。「別に」と言う言葉には「イエス」という意味も「ノー」という意味も含まれているけれど、「イエス」よりも「ノー」という意味の方が少し強いような気がしますね。でも、それを言った時に相手に伝わる率は少ないような感じもします。たとえを上手に入れています。おばあちゃんの家に行くこととアイスを食べることは、むっちゃんにとって同じくらいすきなことであり、決めがたいことでもあるということがよくわかりますね。
★第三段落:「別に」と言った時に相手がこちらの気持ちを察してわかってくれることを期待することがありますが、察する、想像するということも難しいものです。「暗い道」と言われたら、先生はどこまでも真っ暗で明かりも何もついていない暗黒の世界を想像してしまいます。このように同じ言葉でも想像することに対して個人差がありますね。どのように相手が想像するか、それが自分の気持ちにぴったり合っていればよいのですが、そういう時ばかりではありませんね。第二段落でも第三段落でもダジャレがさえていますよ! むっちゃんはダジャレのセンスがあるみたいですね。
★第四段落:全体の感想をうまくまとめることができましたね。あいまいな言葉の中にどんな意味が込められているのかを相手に想像してもらう、ということは難しいことですね。筆者はそれを「甘え」とも言っています。相手に期待することですから確かに甘えでもありますね。それは外国にはない日本文化の特徴の一つなのかもしれません。日本語は本当に難しいですね。

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