国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2426 今日1150 合計53486
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「真の世論を形成するために」   高原 八千穂

 世界の国々の中で,日本は,民主主義を実現した先進国であるとの位置付けをされているが,民主主義の基盤となる世論の形成において,日本は未だ課題を抱えているといえるだろう.世論として成長していく過程において,個々人の意見の反映がなされているかという点について,2つの側面より考察をおこなう.
 第一に,日本の世論は,日本固有の文化や慣習を元に形成されていることを忘れてはならない.人と違うことを主張するよりも,まず,人と協調することの大事さを,幼少の頃より教え込まれるのが日本の教育である.私は大学時代をアメリカで過ごした.渡米したばかりの頃,ある金曜日の夜に,友達と一緒に出かけようということになり,「あなたは今夜何をしたいか?」ときかれた.私は,いかにも日本的に「みんなと同じことがいい」と答えた.質問はさらに,「みんなじゃなくて,あなたは何がしたいのか?」と繰り返された.高校までの教育を日本で受けて育った私には,まず他と協調することを無意識にしていたことを実感した.
 第二に,世論は,マスメディアによって操作が可能であるということを覚えておかなくてはならない.報道されるものだけが真実で,大衆の支持を得ているように,一般市民に思い込ませることは非常に容易いことである.
民主主義の骨格を作る世論に国民の意見を反映するためには,まず,我々自身が自分自身の考えを持つことが必要条件である.そのためには,マスメディアからの情報を鵜呑みにするのではなく,取り入れる情報やその質を選ぶことができる力を養う必要がある.日本は島国のため,領土を侵略される危機感が薄く,安穏としていて,国際的に見た政治的センスは,ピントがずれていることがある.今日,日本の国民の一人一人が政治の行く末に関心を持ち,自分のスタンスで物事を考える知力を備えない限り,日本の民主主義はもとより,日本の国民の国際感覚,知識レベルまでも,世界からは疑問視されることになるであろう.

   講評   nane


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)