創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手助けの善し悪し   すみすみ

 私の周りでは、手助けのし合い・され合いが人間関係の形成に多大な役割を担っている。例えば教科書の貸し借りにせよ、体育着の貸し借りにせよ、その貸し借りをする際の
 「×○ちゃん、○○貸してくれる?」
 「いいよ〜!落書きしてあるけど気にしないでね(笑)。」
 「ありがとう!!授業終わったらすぐ返すから!ごめんね〜。」
といった会話が、その二人の関係をより親密なものにするのに一役買っていることは確かなようだ。
 確かに、手助けは良いことだと思う。困っている人が居たら助けるのが人道的にも当たり前のことであるし、自分が困っているときに助けてもらえればもちろん嬉しい。私も、体育の授業で体育着を忘れたとき、貸してくれた友達が居たので、見学することなく授業を受けることができた。(もちろん忘れ物の報告はしたが(笑))今でもその友達とは仲良くやっているし、自分も友達が困っていたら手助けができるような人になりたいと思っている。
 しかし、いつでもどこでも手助けが歓迎されるわけではない。例えば小さい子どもが何かに懸命に取り組んでいたとする。そのときその子どもがどんなに苦戦していたとしても、すぐに手助けすることはその子どもにとってプラスにならない。達成感も味わえないし、経験も中途半端なままで終わってしまうからだ。昔、こんな話を聞いたことがある。アメリカやその他の諸外国に行くと、例えばビルの中で自分の所在が分からなくなって人に聞いても、ガイドのところに連れて行ってくれるだけでその場では教えてくれないそうだ。人の仕事をとってはいけないと言う観念があり、その精神に基づいて居る行為だそうだ。もちろん私が体験したわけではないのでどの国のどこでも、と言うわけではないがそういう考え方のところもあるらしい。
 手助けには良い面も悪い面もある。しかし大切なことは、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言のように、手助けをしようがしまいが、そこに相手への思いやりや愛情があるかである。それが無ければ、自分にとってもプラスにはならない。

   講評   kamo

久しぶりの題名課題の作文、楽しく読ませてもらいました。実例が、充実していて、中学生らしく^^;、おもしろかった。いつもながら、よく書けています。
 『構成』……複数の意見の形が、今回もしっかりできているね。双方の意見が、それぞれ説得力を持って書けています。
 『題材』……いい験実例が入ったね。他愛もないことだけれど「たすかったぁ」という感じがよくわかります。第一段落の会話もおもしろい。
 第二の意見の方について、「小さい子どもが何かに懸命に……」というところは、「何か」を具体的に書くと、なおいいね。
 「聞いた話」もとてもよかった。そう、確かにアメリカはそうだね。日本人の感覚で「手助け」してあげると、その仕事をするべき人に感謝されるどころか怒られた、なんて話を私も聞きました。
 『表現』……ユーモア表現も、名言の引用も、よくできています。とても自然な形で入っているね。
 『主題』……いい形で、よくまとまった主題。上手です。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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