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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切な日本の食生活   らいむ

 日本はすっかり欧米化しているようだった。そこで、電気釜で作れるように改良することがケーキミックスの技術的な課題になった。アメリカの優秀な技術陣は、この課題を解決し、りっぱな製品を作り上げた。ところが、ケーキミックスは日本の市場では完全な失敗だった。さっぱり売れなかった。ライス・カルチャー(お米の文化)といわれる日本文化の中で、お米は純粋さの象徴なのである。(要約)
 私は、たまに、ご飯を炊くのを手伝うときがある。
「シャカシャカシャカ(お米を研ぐ音)」
お米を研ぎ終わったら、次は鍋にお米を入れる。(私の家は炊飯器ではなくて、鍋でお米を炊く)この時、よく母から、
「一粒残らず入れてね〜。」
と言われる。初めてお米研ぎを手伝って、こういうふうに言われたときは、
(何で一粒でも残しちゃいけないのかな〜? 米一粒って、一グラムもないんじゃないか? )
と思った。今でもたまにそう思うときがある。確かに、お米の一粒は一グラムもなさそうだ。なのに、何故
「一粒も残しちゃダメ。」
と言われるのだろうか? たぶん、それほどお米というものが大事なのだ。農家の人が、汗水流して作ったのを、一粒でも無駄にしてはいけない、ということだろう。こんな事は家ばかりではない。学校でもこのようなことがある。学校でご飯が出たときは、食べ終わった食器にご飯粒がついていないか、先生がチェックするのだ。
「ご飯粒がついてるから、やりなおしね。」
とかいわれた人はほとんどいないが、ご飯粒を箸でとるのは、コツが必要だ。(単に私が下手くそなだけかもしれないが(笑))普通にご飯粒を取ればいいんだ、楽勝〜♪ なんて事ほとんどはない。食器に小さい粒が、まるで『わたしはここの住人です』(笑)というかのように、箸で取ろうとしてもなかなかとれない。ご飯粒取りは、すごく苦労する。でも、農家の人達が一生懸命作ったんだから、ご飯粒を取って、一粒残らず食べるということは、最低限やらなければいけない事だと思う。(でも大変・・・)しかし、パンの時はこんなチェックはない。食器に、パンくずが大量にあっても、やり直しということはない。それ程、お米が大切なんだ、と分かった。家庭科の授業でも、ご飯を炊くとか、卵焼き(=和食)を大体作っている。やはりお米は日本の象徴だなぁ〜、と改めて思った。
 食べ物による文化の違いもある。例えば、お米の種類は、大きく、インディカ米、ジャポニカ米と二つの種類がある。日本人は、ジャポニカ米を食べている。初めは、インディカ米とジャポニカ米と、両方日本に入ってきたらしい。けれど、日本人はジャポニカ米を好んだ。そして日本人は、米には味付けをせず、炊いてそのまま食べるようになってきた。そのため、おかずとご飯を分けるという食生活が生まれたのだ。一方、インディカ米を食べている地域では・・・。インディカ米は、舌触りがパサパサしている。とても、日本のようにそのまま炊いて食べられない。(食べたとしても、すごくパサパサ。)その為、炒めたり、味付けをしたり、カレーと合わせたりする食生活が多いそうだ。食べ方でも色々ある。日本人は茶碗を持ち上げて食べないと、
「うわぁーっ、アンタ下品だねぇー! 」
と言われてしまう。(小さい頃に言われたことがある私(汗))でも他の国では違う。お茶碗やお皿を手でもって食べてはいけないというマナーがあるそうだ。ガツガツ食らいつくように見えて卑しく見えるから、だそうだ。バリ島では、絶対右手使用。間違っても、左手を使ってはいけないそうだ。手で食べる事以外の食べ方は、フォークとスプーンを使って食べる。ナイフは使わないらしい。そして、食器は置いたままだとか。インドネシア、ジャワ島東部でも、手を使って食べるらしい。ベトナムでは、基本的に箸を使うそうだ。フォークやスプーンも使うが、手で食べることはないらしい。私のイメージでは、ベトナムで箸を使うなんて考えてなかったから、驚いた。このように、世界ではいろいろな食生活がある。色々なマナーがあるということについてもビックリしたが、ご飯を手で食べて、こぼさないのか? ということが一番気にかかってしまう(笑)。
 日本では、ふんわりとした真っ白のご飯を、当たり前のように食べている。今までは、農家の人が一生懸命作った米というのはあまり意識しなかった。けれど、これからは、農家の人が一生懸命作ったことも考えて、なるべくご飯を残さないようにしようと思った。昔も今も、『米は残しちゃダメ』と言われているから、米は私達が思っているより、日本人にとってすごく大切な食べものなのだろう。私は、その『大切な食べ物』を大事にしていきたい。

   講評   kiri

 

 こんにちは。お米というのは日本人にとって、特別な食べ物だね。それは普段、気がつかないことかもしれないけど、日常のいろいろなことからもわかると思います。
 まず、一つ目の体験例。「一粒残らず入れてね〜。」というお母さんの言葉。やはりお米の大切さがつたわってくるね。学校でもやはり、給食の時間にお米の大切さを学んだようだね。パンくずとくらべてみたところがよかったよ。
 調べた話として、食べ物による文化の違いというのもくわしく書けたね。日本人のお米に対するこだわりというものが感じられるね。食べ物のちがいが文化の違いともいえるね。電話でも話したけど、日本人とお米は昔から特別な関係があるように思えるね。それは昔話や童謡に「おむすび」や「おにぎり」が登場することからもわかることです。
 最後の段落の「ふんわりとした真っ白のご飯」という表現、これこそが日本人にとっての最高のご馳走なのかもしれないね。これまであまり意識しなかったお米だけど、日本人として、少し意識できるようになったというのがよかったです。

                  

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