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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ケーキミックス感想   

 国内はもちろんのこと、ヨーロッパやオーストラリア市場でもケーキミックスの販売を成功させたアメリカは、次の有望な市場として日本に目を向けた。当時、日本にはオーブンを持っている家庭がほとんどなかった為、電気釜で作れるよう改良された後、ケーキミックスは日本市場に進出した。しかし、成功は間違いないように思われていたケーキミックスは、完全な失敗に終わった。白米が尊重される日本のライスカルチャーにおいて、その神聖な白米を炊くのと同じ器でケーキを作るなどという事は考えられない事であり、日本の主婦達はそれを受け入れる事が出来なかったのだ。

 「お米一粒一粒には神様が宿っているから、残すとバチがあたる。」と言われる程、日本人はお米に関して特別な感情を抱いているように思う。事実、すっかり欧米化してしまった今でも、お米は変わらず、毎日食卓に出され続けている。同じ日本文化でも、洋服を着ず、毎日着物着て生活している人はあまりいないだろう。お米は日本文化の中でも特別なのだ。

 日本人のこうした感覚は、外国人には理解されにくい傾向にある。だがそれは、日本人のケースに限られるものではなく、世界中どこでもみられる現象だ。例えば、イスラム教国家では、豚肉は汚れたものであると考えられており、人々は豚肉に触る事すら拒む。私も昔、アラビア人の友達の前で豚肉を食べた時、信じられない、という顔をされた事がある。そして私もまた、そんな友達の態度に対して、信じられない、といった表情を返すのである。

 どこの国にも、その国独自の文化があり、人々はそれを尊重する。そして、そんな人々が自分のものとは全く違う文化に出会った時、カルチャーショックというものが生じるのである。問題は、そのショックにどう対応していくかだ。異なる文化に驚き、それで拒絶してしまったのでは、日本人の米に対する意識や、イスラム教徒の、豚肉に対する感覚は、永遠に理解することができないだろう。国際化の進む今、人々には、異文化を拒絶せず、うまく受け入れる能力が必要であると私は思う。

   講評   nane

 これだけしっかり書ければ大丈夫。構成がわかりやすい。段落ごとの字数のバランスも読みやすい。入試用の読みにくい課題文の場合も、主題さえとらえれば、同じパターンで書ける。
 文章の流れがリズミカル。自分なりの考えを述べているところは実力がある。
 体験実例は、マレーシア(だっけ)での例が使えるかもしれないね。社会実例は、これから読書をして自分なりの得意分野を見つけておこう。当面、大学入試問題集を順に読んで読む力をつけておこう。
 次回は、もう少し難しい課題文で書く練習をしていく予定。
 結びの5行に光る表現を入れる練習を次回説明するからね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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