国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   片付け   175R

 家庭訪問で先生が来るということで、母が苦労して片付けたおかげでかなり快適そうな子供部屋になっていた。日常とは違う、とってつけたような空気が充満して明らかに急激に片づけたとバレる気がする。引き出しを開けてみるとちらかっていた昨日までの子供部屋のミニチュア版という感じで、一見きれいに見えるこの部屋も引き出しを開ければ所詮、茶番にすぎないのだ。やがて先生がやってきてつまらない情報交換もおわり、先生と母が子供部屋にやってきて、先生は私の机の上を見て、「お、きれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな」と言って引き出しを開けた。万事休す。もうおしまいである。私と母は赤面した。(要約)
 私にも同じような経験がまるで山のようにある。その中のひとつに弟の先生の家庭訪問がある。汚い机に向かって手紙を書いている私の背中に、お母さんが「明日、匠海の家庭訪問があるから」と声を掛けた。私は学校では大体≪良いお姉さん≫で通っている。そのイメージを机だけで壊されてたまるか!と思い、机の掃除を始めた。しかし、机の上はまだいいのだが、問題は机の上の教科書立てである。もう出るわ出るわ。プリントやテスト(もちろん良い点数だよ!(笑))が山のように積み重なった。ゴミ箱だけでは入りきらなくてポリ袋に紙類を詰め込んでいった。そして夜遅くまでかかってやっと≪良いお姉さん≫らしい机になった。次の日、家庭訪問が終わってお母さんに、「先生が、お姉さんの机は素晴らしく綺麗ですねっていってらしたよ」と嫌味っぽく聞かされた。なんだか返って後ろめたい気分になった。
 もう一つ。これも学校関係の話だ。しかし、担任の先生の事である。先生の机はとても汚い。私の机に並ぶほど汚い(笑)。配り余ってしまったプリントやら連絡帳やら集めたノートやら何かの申込書やら、とにかく色々あって汚い。引き出しなどはまるで洪水のように余計な物で溢れ返っている。そんな机がこのまえの懇談会の日の朝にはすっきりさっぱり、本当に怖いくらいにきれいになっていたのである。みんなで先生の机を見て驚いた。
 私は人間とは、人の見ていないところではもっと楽をしようとする生物だと思う。そしていざ人に見られるとなると、あわててそれを隠蔽する。私はそういった人に見せられないような自分を少しでもなくしていく為に、片付けに限らず普段の生活習慣を規律正しくしていくことが大切だと思った。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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