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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「   えうや

「これ、似合ってる?」
「ウ〜ン、まぁね。」
 日本人の答え方は、確実でない。つまり、上の答え方のようにイエスとノーが交じっている。日本人のイエスの中には、ノーが入っていて、ノーの中にはイエスが入っている。また、日本の絵画に、「余白」の美というのがある。その「余白」とは、作者が観賞者にその空間を勝手に想像させるためにある。つまり、それはただの「甘え」に過ぎない。つまり「余白」の美とは、「甘え」の美にもなる。日本の絵画は、空白を勝手に想像させて完成するのだ。しかし、それは日本人のきめつけを好まない性格を表しているのだ。
 ぼくは、似たような経験をしたことがある。僕が、箱に入っているクッキーを食べていたら、お母さんが来て、「あと1個だよ」と言った。そして1個食べ終えた。しかしまだ食べたい。「あと1個いい?」といったら、お母さんが、「ダメ〜」と言った。しかし僕はあきらめず、「お願い!!」と頑張った。まるで、赤ちゃんのようだ(笑)。そして、お母さんはあきらめ、「あと1個だよ」と言った。ぼくの勝ち!(笑)
 もうひとつ、少し、苦い思い出がある。がある。前、お母さんと僕の服を買いに行った。その時、お母さんが、「この服良くない?」と言って、少し派手な服を持ってきた。そのときは、もう夜遅く、早く帰りたかった。だから僕は、「まぁ、いいんじゃない?」といった。そして、その服を買って、次の日学校に着ていったら、「派手〜〜」の嵐。ノーが入っているイエスを使ったせいで、恥じをかいてしまった。今、その服は、たんすの奥深くで眠っていると思う(笑)。 
 僕は、日本人の答え方が、なんとなく相手に対して、悪いことを言っていないと勝手に思いこんでいる。それは、生まれてから、育って今までにそういう答え方を聞いて来たからだ。つまり日本人の性格が変わらないかぎり、「そこをなんとか」と言う言葉が使われるわけだ。しかし、僕の体験から、本当の気持ちを言った方がいいのかもしれない。
「これ、似合ってる?」
「ノー!!!」

   講評   tama

 今回は感想文に挑戦(ちょうせん)してくれました。少し難しいところもあったと思いますが、よくがんばりましたね。
 要約を、自分なりに工夫して書いてくれました。すごいね(^^)。難しいようだったら、抜書き(ぬきがき)でもいいんだよ。
 第二、第三段落の似た話は、電話のときにすぐに思いついたみたいですね。「ノーが入っているイエスを使ったせいで、恥をかいてしまった」ということですが、こういうこと、ありますよね。「早く帰りたかった」という気持ちもあったと思いますが、「せっかくお母さんが選んでくれたのだから・・・」というお母さんを思いやる優しい気持ちも、きっとあったのだと思います。イエスとノーをはっきり言わなければいけない場合もありますが、これも「人情(?)」。
「まるで赤ちゃんのよう」というたとえを書いていますが、どんなふうだったのか、先生も見てみたかったです。それから「派手〜〜」の嵐にあった服もね(笑)。

 最後の段落。今までは、あいまいな答えでも、「相手に対して悪いことを言っていない」と思っていたのが、第三段落の経験から、「本当の気持ちを言った方がいいのかもしれない」ということが分かったのですね。「わかった」というキーワードが入れば、主題の項目も◎になります。評価には入りませんが、「書き出しの結び」の項目ができています!すごいね!!
 今回の感想文には題名がついていませんが、書き忘れたのかな? それとも「読む人の想像にまかせる」ということでしょうか(笑)? あえて「無題」というような作品もありますが、せっかくがんばって書いてくれたので、健くんの大事な作文にも名前(題名)をつけてあげてはどうかな? と思います。 本当によくがんばったね。暑いけれど、体に気をつけて、楽しい夏休みをむかえてください(^o^)丿。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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