国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   得意分野と不得意分野   はなこ

 テストなどの、目標に向かってがんばっていくとき、得意分野をもっと伸ばす方法と、苦手分野を伸ばす方法の二つがある。どちらかというと、がんばれば得点が増えるし、得点のとれる科目がたくさんあったほうが良いという理由から、苦手分野を増やそうとする人が多いと思う。しかし、僕は、得意分野一つを伸ばすことによりそれを仕事にして生きていくことができるし、新しいことが生まれたりするので、得意分野を伸ばすべきだと思う。
 そのための第一の方法は、自分のできることをはっきり言えるようにしておくことだ。普段の生活では、自分のことを謙遜して言うことが普通になってしまっているので、なかなか自分の良いところなどをはっきりと相手に伝えるのが難しくなっている。しかし、相手に対して口に出して宣言することによって、自分はそれが得意であるという自覚を持つことが出来る。
 第二の方法は、出来ないところを拾い出す教育方法から、良いところをさらに伸ばす教育方法に転換していくことだ。自分の良いところを伸ばすことによって、その長所を生かして職業にすることができたり、新しいことが生まれたりする。アメリカなどの進んでいる国では、このような方法をとっているために、どの分野にもトップクラスの人がいたり、日本だったら小学校に通う年齢の人が大学に通ったりしているのだと思う。
 確かに自分の弱い部分を強化することも大切だ。しかし、平均的な能力を多く持っているよりも、飛びぬけた能力を一つ持っているほうがいろいろなことに生かすことができる。苦手分野を埋めるよりも、得意分野をさらに伸ばすべきだ。得意分野とは安定させるものではなく、伸ばしていくものである。

   講評   nara

 各段落のバランスの取れた、すっきりとした意見文に仕上がったね。久しぶりの作品だけれど、なかなかのでき。題材の課題がクリアできていないのが残念だな。
 【題材:体験実例】 珍しくキーワードを入れ忘れたね。第二の方法の段落に、アメリカとの比較として、はなこ君自身の体験談を加えることができそうだね。日本の教育システムは、どうも、マイナスを見つけてそれを修正するというところに力点が置かれている。できる子・できる分野は勝手にやれという雰囲気があるものね。また、その見つけ出す「マイナス」も穿り返すような探し方をすることがある。今まではそれでも機能していたのかもしれないけれど、そろそろその考え方やシステムには、手を入れる時期なのかもしれないな。
 まとめには大賛成。「……ができない私」という自己規定よりも、「……ができる私」の方が明るく伸びやかにアイディンティティを確立できそうだ。日本人の中にあるどことなく暗い消極的なイメージは、教育のあり方に原因があるということもできるかもね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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