創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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片づけるという事 ケイちゃん
私は、改めて自分の部屋に行ってみた。昨晩母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。まるで、賢い子供の部屋のようだ。だが、引き出しを開けてみると、昨日捨てなかった小物類がゴチャゴチャと入っていた。こまかい物を母が適当にこの引き出しの中にいれたのだ。昨日までの子供部屋のミニチュア版という感じである。一見きれいに見えるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんである。所詮、茶番にすぎないのだ。
ぼくは、家庭訪問の時でも、友達が来る時でも、こまかいものを適当に引き出し中に入れることすらしない。前に、家に友達が来る時に片付けていなくて危うく「汚い」の一言を聞くことになった。しかし、ぼくの部屋に行く前に他の友達の家に言っていたので、この危機を逃れる事が出来た。なぜかと言うと、ぼくの部屋に行く前の友達のへやは、もっと汚かった。どれほどだったかと言うと、双眼鏡が落ちていたり、何かのトレーディングカードをまきちらしていて、カブトムシの入っている虫かごのなかの砂が少量こぼれていて、ゲームもだしっぱなしで、床が見えず、歩くことも出来ないような状態になっていた。その光景は、まるで荒地のようだった。だが、ぼくの部屋は、物を置く場所も決まっていて、汚いのは机の上と、床の一部分だけで、「汚い」とは言われず、「まだきれいな方」と言われた。
母も、家庭訪問の時に、あの長文に書いてあったように、机の上にある少量のものを引き出しの中に適当に入れていたらしい。
人間にとって、「片づける」ということは、面倒くさくても、大切なことだと思う。なぜかと言うと、片づけていなかったら、虫が来るし、汚いし、足の踏み場も無くなるからだ。ぼくは、これからも部屋も汚なくしないようにしていこうと思う。
講評 mako
日ごろからきれいにしていれば自分も気持ちいいのに、なぜかだんだん物がちらかってきて、いざだれかが来ることになるとあわてて片づけやそうじをしなくてはならなくなる、というような人は少なくないと思う。私もその一人です^^; 出したものは片づけるというごくあたりまえのことがいいかげんになってくる。そうすると、そうじもしにくくなってきて、だんだんほこりが部屋にたまってくる……まったくの悪循環(あくじゅんかん)になってしまうのです。うちの場合は、時々だれかに来てもらうようにした方が部屋が汚れなくていいかもしれません(^^ゞ
お友達の部屋のようすがくわしく書けていておもしろかったです。自分の部屋は、どういうわけか少々汚くてもあまり気にならないけれど、人の部屋だと、特別気になってしまうことがあるかもしれません。ケイちゃんの部屋は、物を置く場所がきちんと決まっているなんてえらいなあ。整理上手なんだね。
★引き出し中に⇒引き出しの中に
★聞くことになった。⇒言われそうになった。
★これからも部屋も⇒これからも部屋を
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