創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本と米の文化   ニュートン

  日本と米の文化
  ニュートン
 ケーキミックスがアメリカ国内で売りつくされると、ヨーロッパやオーストラリアにも進出して、大当たりした。そして、次の有望な市場として、日本に目が向けられた。ただ、日本には当時、オーブンを持っている家庭がほとんど無かったので、電気釜で作れるように改良された。成功は間違いないように思われた。が、さっぱり売れなかった。原因は、日本の食文化において重要なお米のご飯をたくのと同じ器でケーキを作ると、バニラやチョコレートの匂いに汚染されてしまうのでは、と主婦たちが考えたからである。この問題はそこまで、民族的な伝統に根ざしているのである。<<要約>>
 「あー、お腹いっぱい。今日も良く食べたなぁ。」
僕は、まるでたぬきのようなお腹を突き出してつぶやいた。僕の家では、夕食にご飯が必ず出る。僕は今日もご飯をお代わりをしてしまった。日によって、おかずは違うが、いつも美味しく感じる。僕がご飯を好きに思う理由は、どんな物でもほとんどご飯とマッチするからである。場合によっては、ご飯だけでも美味しく食べられる。もし外国に行って(特に西洋)、ご飯を食べられない生活を送るということは、とても想像できない。美味しいご飯を食べる時、つくづく日本人に生まれて幸せだなぁと思う(笑)。
 今から十年ほど前、平成の米騒動が起こった。米不足の影響で、どこへ行ってもお米が買えなかったそうだ。仕方が無いので、政府は米の緊急輸入を行い、タイ米などの輸入米を売った。ところが、それらの輸入米をそのままゴミに捨てる人が続出。理由は、
「不味いから」
確かにいつも日本人が食べている日本米とは違ってパサパサしたインディカ米だ。不味いと感じたりするのは仕方ないが、それを捨てるという行動に移すのはどうかなぁ・・・・・・と思う。せっかく輸出してくれた国に対しても失礼だと思った。
 今、若者の米離れが激しい。食べるものと言えばパンやめん類が多いだろう。それを絶対に食べるな!というわけではないが、日本の米の歴史と文化を忘れないで欲しい。弥生時代になって米が作られるようになり、それを奪おうと、各地で争いが起き、身分が出来、村が国へと変わったのである。米というものはとても大切に扱われてきた。しかも歴史を動かす力もあった。そう考えると、米がずっと現代まで大切にされ、主食になっていることも不思議ではないということがわかる。皆も、米が語る歴史・文化に耳を傾けて、もう一度、米について見直して欲しいものだ。

   講評   siro

 今回はパソコン書きで送ってくれましたね。項目もきちんと、<< >>で書かれていますね。

 全体の印象としては、とても読みやすくよくまとまっている作文です。「読みやすい」というのは語彙が易しいというのではなく、「主張がよく分かる」という意味です。要約→似た話→まとめ という構成もよくできています。似た話で書いた自分の体験と世の中の出来事を、最終段落で上手くまとめていますね。お米の歴史にも触れることで、お米と文化の結びつきを説明することができましたね。最後の「もう一度、米について見直して欲しいものだ。」という文にも説得力があり、これが麻州くんの主張であることが分かります。

・ 「まるでたぬきのようなお腹」というたとえ表現、「日本人に生まれて幸せだなぁ」というユーモア表現、どちらもよくできていますね。
・ 「平成の米騒動」はこの感想文の題材として非常によい効果を出していますね。長文では、炊飯器でケーキを焼くことについて違和感を覚える日本人について書かれていました。米騒動でタイ米を捨てた日本人たちには、長文に示されていた「違和感」に近い感覚があったのでしょう。それだけ、日本人はお米に対して敏感であることが分かりますね。

▲二段落目:「もし外国に行って」→「もし外国に行ったとしても」

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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