創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ターミナルケアの必要性 うやぬ
現在、私達が平和な日常生活を送っている中で、ターミナルケア(終末期医療)についての必要性が求められてきている。そもそも、ターミナルケアとは死期を迎える状態の末期患者に対して、残された命を尊重して充実した人生を送れるよう力を尽くす医療である。そんな中、現状ではまだこのような治療が施されていない。なぜ必要なのに即座に行き届かないのか。
第一に理想的なターミナルケアとは、相手の立場になって自分達の心構えから改善することだ。患者は常に、死への恐怖感・不安・孤独の精神的な面、経済や家族・対人関係による社会的な面、自分の生の意味などの死生観に関する苦悩、などで苦しんでいる。よって私達は、「死は、誰でもいつ訪れるのかわからない」という意識を持って、医療現場に携わる人達も患者も、死を見つめながら精一杯毎日を生きる仲間だという姿勢でケアする必要がある。
第二に人間が心良く生きるための制度を配慮していくことだ。患者に対し、最後の人生が充実するよう尽力する施設(ホスピス)の設置。残された限りある時間を、家族や住み慣れた地域の中で過ごしたいという患者の願いを叶え、医師・看護師・ヘルパーなどの医療スタッフがケアしに患者の自宅へ出向く在宅ターミナルケアの実施などが必要である。これらを行うことで、患者は同じ境遇の人と出会う機会が増え、コミュニケ—ションを通じてピュアカウンセリングができたり、自分自身のQOL「Quolity Of Life」(生活の質、充実した人生)が高まりポジティブになるのだ。
確かに、このようなターミナルケアの実施をすることはなかなか難しいことである。だが、これらの打開策を利用することで、患者たちは非常に満足したターミナルケアを過ごした、とやすらかな面持ちで死期を迎えられるに違いない。よって私達はこのまま他人事のように扱っていくのではなく、自分事のように迅速に扱いさらに良く考えていく努力が必要なのである。
講評 nane
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