国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大変な片付け   うここ

部屋には、日常とは違う、とってつけたような空気が充満していた。机の上がきれいなのもわざとらしい。だが、机の引出しを開けてみると、昨日捨てなかった小物類がゴチャゴチャと入っていた。一見きれいに見えるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんである。所詮、茶番にすぎないのだ。十五分余りの話は終わったらしく、先生と母が子供部屋にやってきた。先生は机の上を見て、「お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな。」と言って引き出しを開けた。万事休す。ゴチャゴチャな引き出しの中を見た先生はプッと吹き出し、私と母はますます赤面した。<<要約>>
ある日の学校の帰り道、と言ってもバスの中でなのだけれど、私は同じバスの友達と、遊ぶ約束をした。二人、家に帰ったら、遊んでいいかどうか聞いて、いいといったら電話をする、と決めたので私は、早速母に聞いた。すると、めずらしく、あっさりオーケーを出してくれたので、約束どおり、友達のうちに電話をかけた。友達のうちもいいといったらしくて、二人で遊ぶことになった。しかし、そこからが大変だった。私ははやく友達と遊びたかったので、「じゃあ、もう用意ができたら家にきていいよ。」と言ってしまったのだ。私は、自分の部屋がどんな状態なのか、全く考えていなかった。私の部屋がどんな状態だったかというと、まるで泥棒にあらされた状態とでも言うのだろう、ありとあらゆるものが、ちらかっていてまさに「足の踏み場もない」という感じだった。私は、部屋に戻って呆然とした。次の瞬間、猛スピードで片づけを始めた。床に落ちている物は、すべて拾ったのだけれど、その他のことに手が回らず、床に落ちていたものを、机の上に山ずみにした。
「ピーンポーン。」
友達が来た。私は、ニコニコして友達を迎えた。二人で、部屋に行くことになって、私は、ドキドキし始めた。幸い、その友達は、そんなにきれい好きと言うほどでもなく、その子の部屋も少し散らかっていたこともあったので、あまり、変なふうに思われずにすんだのだけれど、それから、私は友達と遊ぶときには部屋を確認してから時間を決めるように気をつけている。
そのことがあってから、私は時間に気をつけるようになり、いつもきれいに片付けるようにしていた。しかし、また友達が遊びに来たときに、困った経験がある。表面だけはいつもきれいに片付ける私。しかし、引き出しの中はゴチャゴチャである。遊びに来た友達が、引出しを開けようとしたのだ。私はあせって、
「ダメダメ。ろくなもん入ってないから。」
と言ったのだけれどその友達は、強引に、引出しを開けてしまった。中に、ゴチャゴチャといろいろなものが入っているのを見て、
「わぉ。すごいね…。」
と、目が点になっていた。
 人間にとって片付けとは、なくてはならないものだと思う。片付けをしなければ、だんだんにほこりが積もっていくからだ。でも、私のように、片付けが苦手な人もいる。私はこれから、片付けを、こまめにできるよう、努力していきたいと思う。

   講評   ita

 こんにちは、有紀ちゃん。今ごろ日本で楽しい時間を過ごしているのかしら? メールはしっかり届きましたので二日間は電話をしませんね。ご安心下さい。
<第一段落>
 なかなか要約するのは難しい内容でしたがよくできていますよ。
<第二段落>
 たっぷりの体験実例に大笑いさせてもらいました。いい体験実例だと思います。「足の踏み場だけでも確保しよう」とする様子がうまく表現できていましたね。テンポの良い段落でした。この体験からしっかり学んだことを書いた点もいいですよ。どんな事柄からでも自分なりの結論を導くことは大切だものね。
<第三段落>
 体験実例そのニもよく書けています。友人のつぶやいた一言が印象に残った段落でした。長文の中の主人公が赤面したように、有紀ちゃんもなんともいえない表情になったのではないかな? 有紀ちゃんの表情を書いて、そこから学んだこと、感じたことを書いてみてもいいでしょう。
<第四段落>
 「かたづけ」は毎日少しずつしていれば大変ではなくなるのに、わかっていてもなかなかできませんね。どうしてでしょう? 人間は本来怠けぐせのある生き物なのかもしれませんよ。一般化の主題がよくできています。がんばりましたね。
                 

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