創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   問題の解決方法   こめ

 絵本での「アンパンマン」は、困った人を助けるほのぼのした話が多く好印象を持っていた。しかし、アニメでは、まるで水戸黄門のようなワンパターンをくり返し、相手になにが不足で、どうすれば歩みよれて争わずに済むのか、問題を根っこから解決しようしない。「ドラえもん」においても同様である。せっかく原作コミックや劇場用長編アニメでテレビアニメの短絡さが気になってしかたない。少なくなっていく子どもたちの体験の場をおぎなうのではなく、短絡的なワンパターンをくり返すことで、長寿番組になっている。
 私は、大部分のテレビアニメ等のようにワンパターンなものは、それを見ている人までワンパターンにさせ、問題を根っこから解決させなくなってきていると思う。だから、どのような問題においても根っこからきちんと解決できるようにするべきだ。そのためには、どうすればよいか。
 第一の方法としては、テレビアニメ等に影響されないことだ。前にも書いたように、テレビアニメはワンパターンな部分が多く、問題を根本的に解決する術を考えていないので、これに影響されていては、問題を根っこから解決できるはずがない。私たちの世の中にある様々な問題は単純ではなく、非常に複雑なのだ。だから、ワンパターンなものに影響されていると、問題の解決方法はワンパターンなものだと思いこんでしまい、本当の解決方法を見いだすことができない。実際、最近の子供達は、アニメに影響されて様々な問題を起こしている。日頃からテレビアニメに影響されないようにするべきだ。
 第二の方法としては、一つ一つの問題について同じ解決方法を使わずに、解決方法をそれぞれ考えることだ。「学級崩壊は、どのように治せばよいか」という問題が、異なる2校の学校であったとする。これを、同じ解決方法を使って解決しようとしたらどうなるか。良くても片方、悪くて両方が解決しないだろう。なぜなら、どのような学校でも原因や環境に多少の違いがでてくるはずだからだ。だから、それぞれの学校の状態に合った解決方法を考えて実行することによって、両方とも学級崩壊が解決していくはずだ。
 確かに、いちいち解決方法を考えることは、時間が無駄になったり、面倒であったり(笑)する。しかし、解決方法を考えなければ、問題は根本的に解決されないし、逆に酷くなることもあるだろう。また、テレビアニメなどのワンパターンなストーリーを見聞してそれに影響されていることも、問題が根っこから解決されない原因である。私たちは、テレビアニメなどに影響されずに、どのような問題においても根っこからきちんと解決できるようにするべきだと思う。

   講評   kamono

テレビアニメの短絡的なワンパターンが、子どもたちに、問題を根っこから解決するという大事な考え方を失わせるのではないか、という意見文ですね。
<世の中にある問題は複雑だから、解決方法をワンパターンなものと思いこんでしまうと、本当の解決方法を見いだすことができない。子供たちは、テレビアニメに影響されて問題を起こしているから、影響されないようにするべきだ>のあとに、ぜひ、具体的な社会実例を、あるいは体験実例を入れたかったですね。
第二の方法からあと、「学級崩壊は、どのように治せばよいか」という例題をひいて言及できたのがよかったです。異なる二つの学校に、同じ解決方法を使って解決しようとしても、片方良くても、両方の解決にはならない。原因や環境に多少の違いがあるはずだから、ワンパターンの解決方法ではできない、とはっきり言うことができました。
だから、それぞれの学校の状態に合った解決方法が必要ですね。時間が無駄になったり、面倒であったり(笑)しても、根っこからきちんと解決できるようにするべきだと、よい結びになりました。新聞やテレビのニュースを注意して見聞きし、社会実例、具体実例、体験実例を書き込むということを、身につけてください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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