創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   競争   うりね

 A氏は競争原理を肯定し、社会各般の活動は競争によって支えられていると述べている。一方、B氏は競争原理を否定し、学校などの評点制度は有害だと言っている。わたしはA氏の意見に賛成だ。
 その理由は、第一に私たちは競争することによってやる気や活力が出てくるし、それによって今の社会は成り立っていると思う。例えば会社などが例に挙げられるだろう。私たちは他の人よりも出世したいという思いや、手柄を立てたいと言う思いがあるからこそ頑張れるのだと思う。また、学校においてもこのことは当てはまると思う。テストがなければただ漠然と勉強するだけで、学校は塾となんらかわりもない。それだけならば学校なんて必要ないし、塾で勉強するだけで充分事足りる。逆にテストがあるからやる気が出て、他の人に勝つことによって大きな喜びを得ることができ、次も他人に負けないように頑張るのだ。
 第二に、競争原理がなくなったら会社では社員のやる気は低下するだろう。それが会社の経営悪化につながり、やがては日本の経済の悪化に繋がるだろう。ソ連はこのように競争原理を否定し、生産手段を国で管理し、平等を謳ったが、競争をしない為、社会全体のやる気はなくなり経済状況が悪化したために解体した。以上の点から競争は国の経済に関係していて、競争は経済発展に必要不可欠だと私は思う。
 確かにB氏の競争をなくし、人間が本来持っている生きる喜びによる活力に任せるという理論も分からなくもないが、やはりA氏が言うように競争することは今後も必要になってくるし、競争がなくなるということはない
と思う。競争と言うのは他人を蹴落とすためにあるのではなく、互いに成長するためにあるのだ。

   講評   nane

 わかりやすく書けた。
 第一の理由で、テストのよさの例として学校の例を挙げてあるが、書き方をもう一工夫。体験実例を入れておくと更に具体的になる。
 第二の理由で、ソ連の例のような社会実例を挙げたのはいいところ。この社会実例の分野は、これからの読書で増やしておこう。
 反対理解は、「わからなくもないが」という弱い理解ではなく、「確かにとてもいいことだが」という強い理解で書いていこう。その方が意見が深まるからね。
 「競争というのは……」はいい名言。このスタイルの分を結びの5行に入れると文章が引き締まる。
 全体の構成と表現はよくできているので、あとは社会実例を入れていくこと。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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