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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   正義   たぬき

 最近のアニメには人と人がじっくり向き合い、どうすれば問題が解決するのか、掘り下げて考えるような場面がない。人気のある「ドラえもん」や「アンパンマン」にしたってそうだ。「アンパンマン」は正義の味方のアンパンマンがバイキンマンをやっつけるというだけのワンパターンなストーリーだ。これを見た子どもたちは将来「悪者は倒さなければいけない」という、ただそれだけの正義感しか持てなくなってしまう。私たちは問題の複雑さをじっくり考えられるような体験をするべきだ。
 そのためにマニュアル通りの考え方というものを変えていかなければならない。例えばケンカしたときに「先に殴った方が悪い」という人がいるがそれはおかしい。もし、殴った方が殴られた方に、自分を馬鹿にするようなことを言われたり、自分の家族をけなされたりしたらやっぱり殴られた方が悪い。殴られた原因を自分で作り出している。それはそれでしょうがない。でも、これを「先に殴った方が悪い」という一方的な見方で見るとケンカのポイントであった悪口を言われたというところが全て消え去ってしまう。広い視野で物事を見る必要がある。
 それにさまざまな世代の人や違った環境で暮らしている人と話し合ったりし、そこからそのひとの考え方を学ぶ機会も必要だ。私は高校の総合学習で「外国人と話す」という講座をとった。20才台の中国人と話す予定になっている。その会場にはベトナムやタイなど日本で仕事をしている外国人が来てくれる。どんな会話をするのか想像がつかないが中国には前から興味があったのでいろいろ聞いてみたい。そのなかで特に聞いてみたいことは中国人が日本に対してどんな印象を持っているのか、日本人の良さはどんなところか、中国の自然についてといったところだ。話している中でその人の考え思っていることを知り視野を広げていきたい。
 確かにマニュアル通りの考え方をすれば問題は簡単に解決できる。しかし私たちは問題の複雑さをじっくり考えられるようになっていくべきだ。問題を解決するには一般のマニュアルではなく自分だけのマニュアルが必要だ。

   講評   jun

 要約から意見へのつながりがスムーズですね。世の中は、決して「善」と「悪」の二つに分けられるものではありません。結果だけに目を向けるのではなく、その裏側にある複雑に絡み合った現実にも目を向けながら自分なりに考えを深めることは大事なことですね。
 一つ目の方法は、けんかを裁く場合の例を挙げながらわかりやすく説明することができました。二つ目の方法には、体験実例を入れることができましたが、これはもし実際にその中国人と話した後だったらもっと書きやすかったでしょうね。
 結びの自作名言は苦労していたようですが、自力で考えることができたね。自分だけのマニュアルを作るためにも、さまざまな経験を積んで、視野を広げ、考えを深めていく必要がありそうですね。

■「方法」という言葉が文中になかったので「構成」に◎がつきませんでした。このような場合は、かっこ書きで入れておいてね。
                              

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