国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   怪我は痛い!    らいむ

 「・・・痛いっ・・・!! 」(書き出しの工夫)
私は気をつけようと思っていても怪我をする。何故か、ドジばかり踏んで、怪我をしてしまうのだ。最近は転ぶなどの怪我をあまりしなくなったが、逆に切り傷や頭をどこかにぶつける事が多くなってきてしまった。ここで、私の痛かった怪我の事を二つ紹介しよう。
 まず一つ目。この怪我の話は、自分のせいで怪我をした訳ではないのだ。人に刺されたのだ。えっ、と思うかもしれないが、刺された、といっても大したこともない切り傷だ(笑)。刺されたというより、切られたという方がいいかもしれない。この日、私は子供会のキャンプ(日帰り)に参加する事になっていて、キャンプ場へと向かっていった。結構遠かったので、まるで亀みたいにのたりのたりと歩いていた。何分か歩き、ついにキャンプ場到着! そして、こんな暑い日に・・・と思うが、あつあつのカレー作りが始まった。子供会の役員のお母さんが、
「じゃぁこの四人の女の子(この中に私も含まれていた)はタマネギ係ね〜。」
「えぇ〜〜〜〜〜〜?!?! 」
一斉にブーイング。男子や他の女子も、私達の叫び声に、思わず呆然としていたようだった(笑)。私達の私達女の子四人は、しぶしぶながらもタマネギを切り始めた。タマネギを切り終えたと思ったら、今度は、
「あ、じゃぁニンジンとジャガイモもお願い! 」
「えぇ〜〜〜〜〜〜?!?! 」
またまたすごいブーイング(笑)。でもカレーの為に、野菜を一生懸命切っていた。私がニンジンを切り終えて、ふと横を見てみた。すると、友達で三年生のみっちゃん(あだ名)が、ジャガイモをすごい顔をしながら切っていたので、私もやらなくちゃ、と思いまた野菜を切り始めた。数分後、私がジャガイモを切り終えようとしているときに、何かつるりとしたものが手に触れたような感じがした。ん? と思い横をみたら・・・。
(!!!!! )
みっちゃんの持っている包丁が自分の手のすぐ横にあるのだ。普通に切っていて何でこうなるの?! と考え、みっちゃんを見たら・・・。ジャガイモを切るのによっぽど苦労するのか、体全体がこちらに向かって斜めになっている・・・! 包丁の先は私の手に触れるか触れないか・・・。ハッと私は我に返り、手をささっとみっちゃんの包丁から遠ざけた。手を見ると、
(あ〜良かった・・・。血は出てない・・・でも切っちゃったかな? )
と思ったので、水で手を洗い流したが、何も異変はない。まぁいいかと思い直して、カレー作りに戻った。カレーは上出来だった。とてもおいしかった。そしてその後遊びに遊んでスイカ割りも・・・。手は気になったが、何もなかった。そして帰宅・・・。この日は算盤があったので、その後算盤教室に向かった。普通にやっていたのだが、無性に手がかゆくなってくる。蚊にさされたかな? と思い、手を見たら・・・。
(な、な、な、なんじゃこりゃぁ〜?! )
手には細い筋のような一本の赤い線。おまけに五センチはありそうだ。よく見ると、これは切り傷の様だ。もしや・・・と思った。この線がある場所は、みっちゃんの包丁にするりと触れた場所・・・。じゃぁこれって・・・? みっちゃんに刺された?! なんてことを思いながら、算盤教室から帰宅した。家に帰ってからも手を見てみると、どう見ても切り傷だ。おまけに包丁に触れた場所。間違いないと思った。多分本人は気づいてないだろうが・・・。この傷はあまり痛くなかったのだが、包丁で刺されたと(切られた? )いうことで、多分一生忘れないと思う。ちなみに、この赤い線は、今は茶色い線になった。
 二つ目の怪我の話は、自分のドジで起こった話だ。ある時私は、友達の理子と遊ぶ約束をした。
「じゃぁ家帰ったらすぐ集合ってことで。」
「OK! 」
そして集合の学校。一分ほど議論(?)して、今日は理子の家に行くことになった。
「かおりー、キックボード貸してあげようか? 」
「えっ、いいの? 」
私はキックボードを持っていないので、ウキウキしてきた。
「いいよー! 」
「ありがと! 」
という訳で、私は理子のキックボードに乗り、坂道を走った。キックボードは快適で、風がぴしぴしと頬に当たった。理子が言った。
「ほらほらぁーかおりぃー、もっとスピード出しちゃえっ! 」
私は理子から見ると嫌に徐行運転(笑)だったらしい。調子にのって、私がスピードを出しすぎたのがいけなかった。理子が言ったとおり、スピードを上げると、超快適だ。運動神経抜群の理子は負けずに私に追いつこうと走る。私は、アッと思った。後十メートルも行ったら、道を曲がらなければいけない。そうしないと理子の家にもいけないし、前に行ったら道がないので衝突する。何としてでもスピードを落とさなければいけない。しかし、もう誰にも止められないほどのスピードが出ていた。こうなれば止めるしかない。私は右足を地面にパッとつけた。そうすれば普通に止まれると思ったのだ。それが違っていた。急に止まったときの反動で、キックボードごと横倒し。右足をついたので、右側にズデンとなったのだ。おかげでひざから血は出るわ出るわ、絆創膏を貼ればはがすときに死ぬほど痛い、で、それから二週間くらいは地獄の日々となった。絆創膏を貼らないとリンパ液がだらだら出てくる。貼ったら後で痛い。毎日、
「ぐわあぁぁー! 」
と、まるで宇宙人の言葉みたいに叫んでいた。関係ない話だが、私が怪我をすると、必ず傷がビックリマークになっているので、余計傷跡を気にしてしまう・・・。そして二週間後。傷がかさぶたになったときに気づいたのだが、右側に倒れただけあり、左のひざは内側に傷が出来ているし、右のひざは外側に傷が出来ている。我ながら、『すごい転び方で賞』(笑)をあげたくなった。この傷の跡は、ピンク色の円になって残っている。
 他にも痛かった思い出はたくさんあるが、最近起こった事はこの二つだ。人間にとって、怪我をするということは、人生一度は経験しなければいけないことだと思う。怪我なんか誰もしたくないに決まっている。けれども、怪我をしないと、本当の痛みというものが分からない。怪我はしないほうがいいけれども、ある意味ではしなければいけないという事かもしれない、と私は思う。

   講評   kiri



  こんにちは。
 <構成> 第一段落の書き出しの工夫に続けた説明文、とってもよかったよ。小さい時も、大きくなってからも、けがの仕方はちがっても、けがをした時に出てくる言葉はおなじだね。

 <題材> 体験例は本当にうまいね。いつも生き生きと書けています。電話で「刺された」と聞いた時は本当にびっくりしたよ。確かに「刺された」んだろうけど(^^ゞ なんともなくてよかったね。

 <表現>「まるで亀みたい」という表現はおもしろいね。暑さでのたりのたりと歩いている感じがするよ。ユーモア表現もたくさん入ったね。二つめの体験例に書いた「まるで宇宙人の言葉みたい」というさけびごえもわかりやすいよ。わけのわからない言葉を発したりするよね。
 
 <主題> 「人間」を使ったまとめ方、今回はむずかしいかったのではないかな? でも、さすがかおりちゃん。納得のいく形にまとめることができました。

 総合点も、今の時点(8/3)では、いいものが出せているね。がんばりました。

           

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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