国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   偉大な自然   えなも

 人類が始めて火を手なずけることのできた時の感動は想像にあまるものだったろう。それと同時にその火は油断をすればたちまち消えてしまうが、反対に自分たちを焼き滅ぼしてしまい兼ねない恐るべき存在であった。火と格闘し、火に学び、燃焼を制御する様々な知恵を人類は発明してきた。いまや人畜無害でポケットに入れて運べるミクロの「火」から、スイッチ1つで呼び出せる「アラジンのランプ」まで、無数の人工的な火の代替物を作りだしてしまった。火のネットワークはかつての原初の火も及ばぬほどの強烈なエネルギーを秘めて、現代人の生活環境を取り巻いてしまっているのである。私たちは、火だけではなく、自然の力の偉大さを忘れるべきではない。台風、地震、洪水が起きたときにだけ、自然の力を思い出すだけではだめだ。
 第一の方法として、幼いころから自然の本当の力に触れることだ。例えばキャンプに行って、何もない状態から料理をする、またテントを建てる、虫取りをすることで、現在の我々の生活の中では忘れられてしまっている、気にも留めないことに気づくこともある。家には窓やドアや壁があるから虫が入ってこないといったことさえも忘れている。あまりにも生活が便利になりすぎたために、その生活があたりまえになってしまった。
 第二の方法として、学校教育の場において、机上の学習にとどまることなく、体験学習も取り入れることだ。調理実習、遠足、修学旅行なども大事だ。昔は、理論だけを教え込まれただけで、実行のしかたが分からない人が多かったようだ。私は、インプットすることも大事だけど、それ以上にアウトプットすることが非常に大事だと思う。学んだことを出す方法を覚えることが必要だ。アメリカの公立の学校教育は、暗記にはあまり重点をおかず、資料や情報の使い方を覚えることで、将来その子が困難な状況に置かれたときどうすればいいかということを見つけられると信じている。自分で行動することを常に心がけるのが大切だ。
 確かに私たちの生活は根底では文明社会が支えていることは間違いない。しかし、「上天気の日に嵐のことなど考えてもみない、人間共通の弱点である」という名言があるように、やはり私たちは自分の体を使って、生きるための知恵や知識を身につけていく事が大切だ。

   講評   kira

 直子さん、こんにちは。たいへんいい作品が出来ましたね。この作品はいろんなテーマで応用が効く内容なので、自信作として自分のファイルに留めておこうね。
 文明が大変進んだ現代ではなんでもスイッチひとつで動くので私たちの体はどこかに置き忘れられています。だから、ジムなどでハムスターのように走ってるのでしょうかね。「バカの壁」の著者である養老さんは「現代は脳化社会である」といいます。昔のように文武両道(養老さんによれば頭もよくて行動できる人)はいなくなったというのです。
 私たちはものすごく記憶力があってまるで生きた百科事典のような人を「博士」としてあがめるような感覚を持っています。大学の先生はそういう人が多いかも・・・。しかし、求められる人材はもっと違った生きる力を持った人なんだね。
 アメリカの教育法を引用できたのはぴったりですね。日本の総合的な学習の試みも同じような意図だと思うのですが、まだまだ理想には遠いようです。
 「 やはり私たちは自分の体を使って」と結論しました。私がこのごろ思うのも「体をつかって」ということなのです。(体育のことじゃないよね。笑。運動オンチな私です)自分の体のことをもっと知れば、今のような命を軽く見るような事件も減ってくると思うのです。へんな宗教に走る心配もなくなりますね。問題は大きくつながっています。
        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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