国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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大切な暗号、『いたみ』 つっちー
ピューン。バシ。<<書き出しの工夫>>
「いたーい。何でそんな石投げるんだ。」
と僕。
「ポケットに入ってたから投げて、たまたま当たったんだ。」
そんなばかばかしいことを言う人もいるのだ。僕はよくけがをし、よく思い出すのがけがをした時の会話である。
一度けがをして病院に行ったことがある。けがしたのは首だ。ただねんざしただけだからよかった。よるふとんの上ででんぐり返しをしたたら首が、
「ゴキッ。」
と言った。母に、
「首がいたい。」
と言うと、
「今日の所はサロンシップをはっといてねよう。」
と言われてねた。次の日も首がいたかった。でもまだ学校には行った。担任の先生に、
「首がいたそうでした。」
と言われ病院に行くことにした。レントゲンをとってみたら悪い所はなし。お医者さんにとってはあたりまえかもしれないけれど、まるでサイキックパワーを持つように僕がねんざしていたことが分かったみたいだ。<<たとえ>>首に巻くスポンジギブスのような商品を持ってきてくれたので買った。2,3日後首のいたみが治った。だいぶおおげさになってしまった。<<体験実例>>
足首、ひざ、ひじもいたくなることがある。どっちかと言うとだるくなる。かんせつが外れたように感じる。足がいつもより重く感じる
「足がだるい。」
と言うと母は、
「骨が成長して筋肉がついていけないんじゃない。」
と言う。なっとくするけれど、そんなあっさり、というふうに感じる。ちゃんと動くのだけれど、走るともうたおれそう、というふうに感じる。いまは10歳でよく成長する時だから、よくそう感じるだろう。<<体験実例>>
いたみが無いと困ることが分かった。おつかい行ったらもうキズだらけかもしれなくておそろしい。でもそれならまだいい。骨折やガンのいたみを感じなかったら体が健康かどうか分からなくなってしまう。いたみは『体の中や外で何かが起こっている』という暗号のような物だったのである。<<分かったこと>>
講評 kira
つっちーくん、こんにちは。「痛み」について考えていきました。ちょっとした怪我から、病院通いになるようなものまで、学校に通っているような年代はいろんな怪我とお友達だね。
先生もあまり活動的な子供ではなかったけれど、それでもねんざしたりミシンで指を縫ったり(これはこわかった)鉄棒からおっこちたり、学校から病院へ直行したことが何回かあります。
お母さんはとても心配するけれど、いちばん冷静な観察者でもありますね。子供のことを一番よく見ているからわかることなんだね。どのくらいの怪我なのか、成長の過程なのか。まるで、一番近くに居るお医者さんみたいな存在です。
痛みはできれば味わいたくないものだけれど、大事な暗号だと気づいたんだね。私たちの体を守ってくれるんだね。また、心の痛さは、人への思いやりの心や強い意思を育ててくれます。私たちは痛いときこそ、成長する時なんだね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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