国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ユーモアの大切さ   らいむ

 第二次大戦の時、イギリスの主要都市は、ドイツ空軍の激しい爆撃にさらされた。この時、建物を大破されたロンドンのあるデパートが、「平常通り営業。本日より入口を拡張しました」というカンバンを出した。「空襲による被害のためお客様にご迷惑をおかけいたします」と書くべきだ。というのが真面目な人の反応だろう。自動車のハンドルにあそびがあるからこそ、自動車を安全に運転することができる。ユーモアは命を運転して人生をわたっていくのに欠かすことのできないものだ。ユーモアというものは、ユーモラスと感じるか感じないかというセンスの問題になるわけだ。(要約)
 私は学校の先生とユーモアについて考えてみた。私達のクラスの担任、田中先生はユーモアたっぷりの先生だ。と思えば中学から赴任してきて真面目な五井先生もいらっしゃる(今はユーモアたっぷりだが)。中学へ進学したら、先生はみんな真面目系なのかなぁと思うと嫌になってくる。中学校は中間テスト、期末テストなど、厳しい(?)テストがある。だから中学校の先生は、真面目な先生ばかりなのかもしれない。が、真面目真面目ばかりじゃつまらない。中学や高校へ進学しても、小学校のようにユーモアたっぷりの先生が一人でもいらっしゃって欲しい。塾の先生についても考えてみた。先生は教科別に別れていて、例えば四教科授業を受けるとすると、四人の先生が担当する、というような感じだ。この先生達、個性が色々とある。ギャグを飛ばしたりする先生や、生徒にからかわれる先生。話し方がすごくおっとりしている先生、かなり真面目くさい先生。優しすぎてまるで惚れてしまう(笑)ような先生、怖すぎて腰がぬけてしまう(笑)感じの先生。先生は何十人もいらっしゃるので色々なタイプがあるが、私としては、ユーモアのセンスがある先生が好みだ。何故かというと、面白いことを言ってくれたりすると、勉強という感じがしなくなり、気楽に授業を受けられる。それに、そういう先生の授業の方が、内容が頭に入りやすい。真面目な先生の中にも、きちんと授業をしてくれて、とても良い先生もたくさんいる。勉強という気がして、気も引き締まる。だが、少し緊張をゆるめて、笑いを入れてくれると、すごく楽しくなる。親たちの中に、
「そんな不真面目な授業だからいけないんじゃないの? 」
という事を言っていた人を見かけたことがある。ユーモアについてもっと知って欲しいなぁと思った。
 私は塾で、ユーモアについての体験をしたことがある。その時は理科の時間だった。私達の先生は、いつも白衣を着てくる先生(男性)になった。その先生はとても面白い先生で、私の好きな感じの先生だった。すると、ある男の子が、
「先生お漏らししてるっ! 」
と発言。みんなが大笑い。先生は驚いたような顔をして、
「えぇっ、どこどこ? 」
と探し始めた。すると、違う男の子の声が、
「ほらほら。先生の尻の辺り。真っ黄色じゃないか。先生でもお漏らしするんだぁ? 」
皮肉たっぷりに言っていた。けれど先生は怒らない。
「あぁ、これは先生のお漏らしの後だよ。」
みんなブッと吹き出してしまった。(ちなみにその黄色いところは、黄色のチョークの跡だった。何故お尻の辺りに大量についていたかよく分からない)先生も
「あっはっはっはぁー。」
と爆笑していた。その後に、
「んなわけねぇだろうが。」
と言って冗談交じりで笑いながら怒っていた。笑いの楽しい授業が終わり、次は国語の授業。先生はすごく真面目な先生だ。ちょうど、一人の男の子がトイレに行って遅れて帰ってきた。男の子が教室に戻ったとき、先生が丁度来てしまったので、男の子はあわてて、教壇の上に立って笑っていた。みんなにウケたので、その男の子が席に急いで戻ろうとしたとき、先生が、
「ふざけるんじゃないっっ! 」
といって怒り始めた。その後もユーモアゼロの授業。真面目にはできたけど、何か物足りないような気がした。やはりユーモアは必要だな、と思った。
私はユーモアたっぷりの人が大好きだ。男でも女でも構わない、ユーモアがあれば私は誰にでも気楽につきあえると思う。ユーモアは人間にとって、生きていく為には必要な「もの」だと思う。ユーモアのセンスがない人は、かなり真面目だ。けれど真面目のままでは決して楽しく生きていけない。自分の一回だけの命を輝かせる為には、もちろん努力もたくさん必要だが、ユーモアのセンスがなければ、輝きはきっと失せるだろう。一回だけの命を輝かせるために、私はユーモアのセンスをぐんぐん育てていきたい。

   講評   kiri



 こんにちは。
 休み宿題の週だったけど、がんばって書けました。

<構成> きれいに要約ができたね。しっかりと読めていました。
 
<題材> 似た話が二つ書けました。たしか田中先生も五井先生も、前にも登場したユーモアセンスのある先生だよね。ユーモアを理解できない親の話もよかったよ。やはりユーモアのよさを認められるぐらい心が広い人間であってほしいよね。ちょっと気になったのが「いらっしゃる」という表現です。「真面目な五井先生もいらっしゃる」→「真面目な五井先生もいる」、「小学校のようにユーモアたっぷりの先生が一人でもいらっしゃって欲しい。」→「小学校のようにユーモアたっぷりの先生が一人でもいて欲しい」が自然だと思います。塾の理科の先生もユーモアセンス抜群だね。国語の先生もみ習ってもらいたいね。

<表現> 今回は文章中にたくさん「ユーモア」「笑」「爆」などが必然的に入ったね。

<主題> 最後の段落は字数もたっぷりで、説得力のある文章が書けました。真面目というのは悪いことではないけれど、その中にきらりと光るユーモアセンスのある人がすてきだよね。ぜひ、そんな人になってくださいね。


                  


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