創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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平等とは ルフィ
平等とはいったいなんだろうか。現代においては、確かに全ての人々が法的には平等とされている。しかし、実際にはその集団の中から一種異質な立場に置かれた人は迫害される運命にある。こんな話がある。ドイツに出稼ぎに出たあるトルコ人は、カフェで「コーヒーをください」といったところ、コーヒーは出てこないで代わりに「お前の来るところではない」という視線が向けられたそうだ。このような出来事がなくなるよう、私達は本当の意味での平等を実現していくべきだと思う。
そのためには、慣習や思い込みを考え、直していくことが大切である。そんな思い込みだなんて私にはないですよ、などと思っている人でも、なくて七癖というか無意識のうちに差別的なまなざしを向けていることがある。例えば、新宿などでたまに見かけるホームレスの方々。彼らを見るときに本意ではないかもしれないが、つい差別的なまなざしを向けてしまう人はいないだろうか。そういったホームレスの人達だって、様々な事情があってそのように暮らしているという事実を忘れてはいないか。そのようなものをできる限りなくしていくことが、平等への一歩だと思う。
また、国際的な面から考えると、もっと情報の普及を図るべきだと思う。なぜならば、そのような努力が偏見をなくすと思うからだ。簡単な例を話すと、外国にはいまだに日本ではちょんまげ姿の侍が刀をさして闊歩していると思っている国があるらしい(笑)さすがに今ではそのように考えている国はほとんどなくなっただろうが、そんな予備知識を持った状態で日本人がやってきたら、その国の人は先のコーヒーの例のような反応を示すだろう。そのような事をなくすためには、正しい知識を広めることが大切だと思う。
確かに法的な平等を確保することは大切である。しかし、それだけでは足りない世の中なら、私たち自身がその「平等」について深く考える必要がある。「平等とは、生まれるものではなく生み出すものなのだ」なんて言葉なら名言になるだろうか(笑)しかし、現在起きているイラク戦争は命の平等について考えさせられるものである。ホワイトハウスで情勢を見守る人々と、前線の兵士とその命の重みは違うのか。どこかの映画監督ではないが、大統領にインタビューをして聞いてみたいところである。
講評 kira
ルフィくん、こんにちは。私たちは民主主義の、自由な国に生きて幾年月。法の下の平等をみんな保証されているはずなのですが、どうして毎年「人権標語」を考えなければならなのでしょう。私もつい先日人権ポスターを描かされた。(体験実例)??
つまり、たてまえは平等でも生きていく社会では不平等がまかり通っているのです。
男女差別、部落差別、外国人への差別、犯罪者への差別、少数民族へ虐待、子ども・老人虐待、いっぱいです。私たちはどうやら他との違いで自分の存在を確認してしまうそうなので、そこから差別意識が生まれるのでしょうか。
慣習を無くすという点では、大人の意識改革が次の世代を救うことになるでしょうね。それと、学校での人権教育をお飾りにしないことも大切でしょう。
国際理解は急務ですが、政治や治安が乱れている国ほど、情報から疎いという傾向がありますね。また、あまりに貧しくて情報や教育の機会を失っているという現実もあります。まず、教育をと思います。
「平等とは、生まれるものではなく生み出すものなのだ」いいですね。待っていても理想の世界にはならない。そうしようと言う意識と実際の一歩が必要ですね。
話題の映画をさいごにもってきたのですね。私もぜひ観たいと思います。ニュースや映像に編集があるということは悪意にも善意にもなりますね。この映画はどうなんだろうか。
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