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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   環境改善への道   ミュウ

 「オーストラリアは、水に乏しいです」。このガイドさんの言葉は、私の心に響いた。
 今年の夏のことである。私は市の代表の一人として、オーストラリアへ旅立った。この言葉は、ある日、バス車内でガイドさんがおっしゃった言葉である。そして更にガイドさんは続ける。「ですから、ホームステイの際は気を付けて下さい」と。そう、この日からホームステイが実施されるのである。
 異なる言語の中ではあるが、毎日を楽しく生活できた。しかし、私にとって大変だったことがある。それは、やはりシャワーを浴びる際のことである。バスルームには浅い湯船が設置されているが、当然湯船にはお湯が入れられていない。しかも南半球に位置する豪州は冬。また、乾燥しているため、雨が降らず、水不足な状況である。それに加え、蛇口が水とお湯に分かれており、調整するのが困難。案の定、私は蛇口が二手に分かれているシャワーに慣れていなかった為、調整することに時間を費やしてしまった。御家族の方に申し訳ないと思った。
 しかし、それとは正反対で、舌を巻くような家族の方の工夫も発見した。それは、水のリサイクルである。家族の方は、毎晩毎晩湯たんぽを用意してくれていた。毎朝、それを自分で持っていくのだが、冷めた水をバケツに入れ、木に与えるというのだ。しかも、水は冷水でもなく、お湯でもない。木にとっては丁度良い温度なのである。これには感心せずにはいられなかった。
 勿論、頭を洗う際や洗顔の際には、しっかりとお湯を止めた。しかし、大体の日本人はお湯を出したままだ。また、日本の冬も寒いため、深い湯船には毎日のようにお湯が入っている。しかも、水は再利用しない。どれだけ日本は水が豊富なのかが分かるだろう。
 私は、豪州の水事情を、この日まで知らなかった。しかし、このことを知る日本国民は、何人存在するのだろう。多分、知る人は少数だと思う。なぜなら、日本では洪水が発生するほど水が豊富であり、環境問題へと目を向けていないからである。
 日本で水が豊富ということは、日本は恵まれている。だからこそ、環境問題に無関心で無意識、そして鈍感なのである。ところがどうだろう。豪州の人々は、自国のことを考えて生活しているではないか。日本よりも、環境に対する意識が高い。
 私は今の日本に必要なことは、国民一人一人が環境問題に目を向けることであると考える。私自身、この経験を通して、環境問題に目を向けることができた。また、「脱皮できない蛇は滅びる」という名言がある。言い換えれば、環境に関心を持つことができない国は、将来滅びてしまうかもしれないのだ。
 これから先、どのように環境が変化するかは分からない。だからこそ、今の日本人は今から環境を理解しなければならないのだ。そうすれば、環境は良い方向へと進むであろう。

   講評   nara


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